交通事故に遭った際、子どもを守るチャイルドシート。日本自動車連盟(JAF)の最新の調査では、福井県の着用率は59・0%で全国34位にとどまっている。また、使っていてもしっかり装着されていないケースも多いという。JAF福井支部の酒向統久さんにチャイルドシートの大切さや正しい使用法を教えてもらった。

 「チャイルドシートを使わないのは、子どもの命をどうでもいいと思っているということです」と酒向さんは“断言”。6歳未満の幼児にチャイルドシートの使用が法律で義務づけられ、0〜4歳は一般的なチャイルドシート、5歳(15キロ以上)はシートベルトと併用するジュニアシートを使用する。6歳以上でも、身長が低くシートベルトが首にかかってしまう場合は引き続き使った方がよい。

 最も適している場所は助手席の後ろ。助手席をできるだけ前に出して間隔を開けることが基本。ただ、10キロ未満の場合は後ろ向きに乗せるため、助手席を一度後ろに下げてみて、チャイルドシートと接する場合はそのままに。接しない場合は空間ができてかえって危険なので、助手席をできるだけ前に出しておくようにする。子どもが2人いる場合は、小さな子を助手席の後ろ、大きな子を運転席の後ろに乗せよう。

 助手席は禁物。事故の衝撃で膨らんできたエアバッグとシートに挟まれてけがをする可能性がある。抱っこして乗るのも厳禁だ。車が時速40キロで何かに衝突した場合、体重の約30倍の重さの衝撃があるといわれ、10キロの子どもでも300キロ分になり支えることは不可能だ。車外に放り出されたり、大人と前の座席の間に挟まれたりして死につながりやすい。

 「0歳のチャイルドシート着用率は高いが、1歳を過ぎると徐々に下がる」と酒向さん。「嫌がる声に負けてしまうのでしょう。でも、自分は事故を起こさないと思っていても、向こうからぶつかってきたり、急ブレーキを踏んだりすることもある。嫌がって泣いても、心を鬼にして乗せてほしい」と続けた。