科学技術高校テキスタイルデザイン科の3年生が、学生服などを取り扱う福井県福井市の衣料品卸会社と連携し、担ぎやすく、丈夫でおしゃれな小学生向け「通学かばん」を開発した。今春から福井市内2校が推奨かばんなどとする予定で、開発した生徒は「このかばんを使って、子どもたちに気持ちよく通学してもらえたらうれしい」と話している。

 地元高校生の若い感性を製品開発に生かしてもらおうと、衣料品卸売業のシラサキ(福井市)が同校に打診。3年生35人が2018年12月、開発に着手した。「高価なランドセルの子がいると格差があるようで嫌だった」「ナイロン製かばんは少し味気なかった」など、生徒自身の小学校時代の記憶を元に小学生向け通学かばんの方向性を模索。「おしゃれ」「軽い」「使いやすい」をコンセプトに決めた。

 近隣の福井市内4校の児童約150人に意見を聞いたり、試作品を担いでもらったりして改良を重ねた。保護者、教員からもデザインや色、価格、使い方についての意見を求めた。

 完成した通学かばん「ハピラン」は、上部から全体をカバーするフラップ付きのタイプ(茶色、黄色)と、開口部が大きく開くタイプ(紺色)の2種類。肩に食い込まないようベルトの幅を広くし、肩ベルトをつなぐ横ベルトも取り付けてフィット感を高めた。背中に当たる部分にクッションも入れている。

 デザイン面でも、従来のナイロン製推奨かばんの軽さと機能を保ちつつ、反射材の位置や素材選びに高校生らしい感性を盛り込んだ。

 大正公丹子教諭は「試行錯誤を繰り返した結果、子どもたちが担いでウキウキするかばんが出来上がったのではないか」と生徒の頑張りを評価。製作してきたメンバーの一人、女子生徒(18)も「ポケットの形や色合いなどを工夫した。子どもたちが喜んでくれるとうれしい。春が楽しみ」と出来栄えに自信をのぞかせた。

 価格は従来品と同水準の1万円前後に設定する。かばんについての問い合わせはシラサキ=電話0776(23)0179。