福井工大福井高野球部を16年にわたって指導し、春夏合わせて7度の甲子園に導いた大須賀康浩監督(63)が7月限りで勇退する。8月から学校法人金井学園(福井市)硬式野球部の総監督となり、後任監督には田中公隆コーチ(43)が就任する。

 大須賀監督は社会人野球の三菱自動車川崎(当時)監督などを経て、2001年12月に就任。翌年夏の甲子園で20年ぶりの勝利を挙げ、今春の選抜大会では延長十五回引き分け再試合を演じるなど、数々の戦績を残した。

 退任あいさつのため28日、福井新聞社を訪れ、熊野隆夫常務らと懇談。「体調面で不安があり、このまま生徒を指導するのは厳しいと感じた」と理由を明かし、今後について「総監督として中高大や女子野球部を陰ながらサポートしたい」と話した。

 「着任してまず取り組んだことが生活指導だった。結果的に半年後の県大会で優勝できた。そこが私の高校野球の原点」と思い出を振り返った大須賀監督。「福井全体のレベルを上げたいという思いもずっと持ってやってきた。心残りは何もない」とすがすがしい表情を浮かべた。

 後任の田中新監督は大阪桐蔭高コーチなどを経て13年4月に着任し、大須賀監督と二人三脚で指導してきた。「今度は監督として地に足をつけた、どっしりとしたチームをつくりたい」と意気込みを示した。