株式会社LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」が、2023年における実際の問合せ数からユーザーの「本気」で住みたい街を算出した、住まい探しの「いま」が分かるランキング「2024年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング(九州圏版)」が発表され、“借りて住みたい街”も“買って住みたい街”も「博多(福岡)」が1位にランキングされました!

「借りて住みたい街ランキング」では「博多」が7年連続1位。2位の「西鉄平尾」とはポイント差が大きく開き、博多一極集中が続く

 

九州圏の「借りて住みたい街」ランキングは、「博多」が7年連続の1位を獲得しました。

 

しかも2位の「西鉄平尾」とはポイント差が大きく開いており、圧倒的な人気と賃貸ニーズを誇っています。

2位も3年連続で「西鉄平尾」、3位は西鉄天神大牟田線の「高宮」が前回から1ランク浮上しています。

 

1位の「博多」は、事業集積性と交通利便性が福岡県内に留まらず大阪以西の西日本でも群を抜いて高く、今後も「借りて住みたい街」の1位の座は確実!?といえるほど、2位との得点差が開いています。

 

「博多」は鹿児島本線をはじめとしたJR各線、福岡市地下鉄空港線、七隈線のほか、山陽新幹線や九州新幹線の起点・終点として合計7路線が乗り入れており、加えてバスも遠距離・近距離を問わず多数乗り入れていて交通至便です。

 

また九州に本支社を置く企業の多くは「博多」周辺にオフィスを構えており、周辺に就業者向けの賃貸物件が常に開発され続けていることも「借りて住みたい街」ランキングを九州圏で公表し始めて以来変わっていません。

 

福岡空港に近い「博多」周辺は航空法によって建物の高さが60m前後に規制されており、タワーマンションの建設はハードルが高いですが、概ね20階以下のマンションであれば開発可能で、今後もマンション開発が数多く計画されています。

 

さらに博多駅周辺では、市が進める博多駅周辺再開発促進事業「博多コネクティッド構想」と呼ばれるビルの建て替え工事も進められています。

 

「博多コネクティッド構想」についてのフクリパの過去記事はこちら!

5つの切り口で解説する「博多コネクティッド構想」まとめ
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202202.462

 

コロナ後のマーケットが本格化し、移動の制限も撤廃されたことで九州圏(福岡県)での賃貸ニーズは移動の効率化および生活利便性の向上を意識して、福岡市中心部への一極集中がさらに強まっているという見方ができます。

 

 

コスパ・タイパの良い街が上位にランクイン

 

 

2位の「西鉄平尾」、3位の「高宮」、5位に後退した「大橋」、9位の「薬院」など西鉄天神大牟田線の各駅も上位に多数ランクインしています。

 

これは福岡市南区から大牟田方面へ南下するエリアの賃料水準が福岡市中心部よりも圧倒的に値ごろ感があること、バスでも福岡市中心部にダイレクトアクセスが可能なことなど、コストパフォーマンスおよびタイムパフォーマンスに優れていることによるものです。

 

また、福岡市地下鉄空港線の各駅も、1位の「博多」を筆頭に、6位の「東比恵」、7位の「姪浜」、8位「西新」など多数が上位にランクインしており、地下鉄空港線沿線は多くの賃貸ユーザーから圧倒的に支持されています。

 

 

次にくる街はどこだ!?「借りて住みたい街の急上昇ランキング」では七隈線の“延伸効果”で「茶山」「天神南」が大きく上昇

 

九州圏(福岡県)はエリアがコンパクトなため、本来、ランキングが急上昇する駅は多くないように思いますが、今回「茶山」(72位→54位)や「天神南」(108位→91位)をはじめ、多くの駅がランクアップしています。

 

とりわけ、福岡市地下鉄七隈線が2023年3月に「博多」まで延伸開業されたことにより、七隈線郊外エリアでの賃貸ニーズが顕在化しており、“延伸効果”が表れています。

 

天神南」は福岡市中心部ですが、これまで「天神」周辺で探されていた賃貸物件が、七隈線の「博多」延伸によって「天神南」でも同じく検索されるようになったことで同じく順位を上げています。

 

また「香椎宮前」(81位→66位)、「箱崎宮前」(63位→49位)など、「博多」東側エリアに位置する新興住宅地も、福岡市内の人口増も影響して新たな居住エリアとして注目されています。

 

 

「買って住みたい街ランキング」でも「博多」が2年連続の1位獲得で2年連続の2冠!地下鉄七隈線は延伸効果を発揮!

 

九州圏の「買って住みたい街」ランキングは、前回15ランクアップで一気にトップに立った「博多」が2年連続の1位となりました。

2位は前回12位から大きく順位を上げた「西新」、3位は西鉄天神大牟田線のベッドタウン「大橋」が前回4位から1ランク浮上しました。

 

「博多」周辺では福岡市地下鉄七隈線の延伸工事がようやく完了し、駅前の整備が進んだことで、周辺でのマンション開発が加速、「博多」を最寄りとするマンションが急増して問合せ数が増え続けています。

「博多」周辺はこれまでもっぱら単身赴任者向けの賃貸物件中心のエリアでしたが、分譲マンションの開発が進んだことで職住近接エリアとしての注目度も高まっています。

 

3位の「大橋」は以前からベスト10の常連で根強い人気があります。

「博多」周辺よりも西鉄天神大牟田線沿線は物件の相場価格が安価なため、近年の価格上昇によってさらに注目度が高まったものと考えられます。

このまま住宅価格の上昇が継続することになれば、「大橋」を筆頭に西鉄天神大牟田線の各駅の順位が上昇していく可能性もあります。

 

九州圏(福岡県)では、福岡市中心部および南側の住宅地への居住ニーズ一極集中という状況はコロナが明けても全く変化がなく、むしろ集中度合いが高まっている状況がうかがえます。

ただし、福岡市中心部での住宅開発は物件価格の上昇および用地取得が年々厳しさを増していることから、福岡市北東エリアでの住宅開発も徐々に進み始めており、今後新たな居住エリアとして注目が集まる可能性が出てきています。

 

 

 “延伸効果”で七隈線の各駅に注目集まる

 

 

「博多」までの延伸によって飛躍的に交通利便性が高まった福岡市地下鉄七隈線の各駅では、六本松」「薬院」がベスト10に名を連ねており、今後は同空港線の各駅とも上位を争う可能性が高まりました。

 

11位以下にはこれまでほとんど上位に登場することのなかった福岡市地下鉄七隈線の各駅が進出しており、11位「桜坂」(前回31位)、16位「茶山」(同50位)、18位「別府(べふ)」(同17位)などでの今後の住宅開発に期待がかかります。

 

次にくる街はどこだ!「買って住みたい街の急上昇ランキング」では福岡市を代表する繁華街「中洲川端」が1位に

 

 

今回急上昇1位となった「中洲川端」(102位→15位)は福岡市を代表する繁華街で、数多くのオフィスや飲食店が建ち並ぶ商業地ですが、2023年に新築マンションの販売が始まり、極めて高い注目を浴びたことで一気に87ランク急上昇しました。

 

また、福岡市中心部以外では、「春日原」(88位→43位)、「櫛原」(161位→86位)が大きく順位を上げました。

この2駅はいずれも西鉄天神大牟田線の駅で、「博多」まで30分前後でアクセス可能であり、「薬院」「大橋」ほか福岡市中心部に近いエリアの開発が進んだことから、新たな物件開発エリアとして注目され、順位が大きく上昇しました。

同じく東区に位置する「名島」(136位→55位)も新興住宅地として開発が進み81ランク急上昇しています。

 

 

調査概要

期間:2023年1月1日 〜 2023年12月31日

対象エリア:九州圏版(福岡県)        

集計:LIFULL HOME’Sに掲載された 賃貸物件・購入物件のうち、実際の問合せ数を駅別に集計

分析:LIFULL HOME’S 総研

分析:LIFULL HOME’S総研 副所長/チーフアナリスト 中山登志朗(なかやまとしあき)氏

 

 

出版社を経て、1998年から不動産調査会社にて不動産マーケット分析、知見提供業務を担当。2014年9月にHOME’S総研副所長に就任。

不動産市況分析の専門家としてテレビ、新聞、雑誌、ウェブサイトなどメディアへのコメント提供、寄稿、出演を行うほか、年間多数の不動産市況セミナーで講演。国土交通省、経済産業省、東京都ほかの審議会委員などを歴任。(一社)安心ストック住宅推進協会理事。

 

 

LIFULL HOME’S について

 

 

LIFULL HOME’Sは、「叶えたい!が見えてくる。」をコンセプトに掲げる不動産・住宅情報サービス。

賃貸、一戸建て・マンションの購入、注文住宅から住まいの売却まで。物件や住まい探しに役立つ情報を、一人ひとりに寄り添い最適な形で提供することで、本当に叶えたい希望に気づき、新たな暮らしの可能性を広げるお手伝いをしています。

 

 

参考サイト

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000437.000033058.html

 

 

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著者:久原茂保