福岡市は人口増加傾向にある街です。引っ越しで住まいの場所を探している方も多いはず。あなたの住みたい街、住んでいる街はどんなところなのか、データをもとに福岡市の街の魅力や特徴を掘っていきます。

福岡市は人口増加傾向にある街です。引っ越しで住まいの場所を探している方も多いはず。あなたの住みたい街、住んでいる街はどんなところなのか、データをもとに福岡市の街の魅力や特徴を掘っていきます。

 

今回ご紹介する箱崎校区は、福岡市地下鉄の筥崎宮前駅と貝塚駅に挟まれたエリア。文教地区かつ筥崎宮を擁する文化の香るエリアです。

 

データをもとに編集部が住んでいる人の声などを集約してみたところ、時代とともに生活者は入れ替わるものの、街としての歴史や文化を大切にしているエリアであることがわかりました。

 

町名でいくと、箱崎1丁目〜4丁目、5丁目の一部、6丁目の一部、箱崎ふ頭1丁目、2丁目、4丁目〜6丁目がアドレスです。

 

 

それではさっそく掘っていきましょう!

 

 

  

筥崎宮と九州大学とともに発展した「箱崎校区」

校区の概要

箱崎校区は、筥崎宮と九州大学と共に発展したまちです。

 

千年以上の歴史を持つ筥崎宮では、新春の玉せせり、博多祇園山笠のお汐井とり、秋の放生会と四季を感じさせる行事が多数行われています。

 

また、明治44年の九州大学の立地により学生の街としても発展し、通称「大学通り」を中心に商店街が形成され、東区役所や県立図書館などの公共施設も立地しています。

 

かつて海岸線には、箱崎松原の白砂青松が広がっていましたが、現在は埋め立てられ、箱崎ふ頭として物流拠点となっています。

 

近年では、JRの高架化や箱崎阿恵線の開通など交通の利便性が高まっており、大規模小売店舗や集合住宅の建設などの開発が進んでいます。

 

地域では、失われつつある伝統行事や文化の継承、商店街の活性化などが課題となっていますが、まちづくり委員会や伝統文化保存会が設置されるなど地域独自の取り組みが活発です。

 

平成30年9月で移転完了した九州大学の跡地利用の検討など、今後のまちづくりに向けた取り組みも進んでいます。

 

箱崎校区の位置

 

 

 

人口・世帯数

人口・世帯数:人口増加傾向のエリア

人口、世帯数ともにこの20年で増加傾向にあります

 

 

東区の増加率122%と比較すると、箱崎校区の増加率は130%と高めであると言えます。

 

 

人口構成:福岡市平均より現役世代多めの人口構成

人口構成は、福岡市の平均よりもやや15〜64歳が多めの構成です

 

 

 

 

福岡市地下鉄で天神まで8分!JRで博多まで5分!箱崎校区の交通アクセス

JRで博多まで約10分、天神も福岡市地下鉄で8分という好立地

箱崎校区は福岡市地下鉄の箱崎宮前と貝塚駅に挟まれたエリアであり、博多にも天神にもアクセスしやすい立地にあります

箱崎宮前駅から天神駅までは8分、博多駅まではJR箱崎駅から5分です。

 

自転車や徒歩と電車で中心地まで気軽に行ける距離感

自転車だと天神までは約4kmなので、20分ほど。博多までも、同程度です。

 

西鉄バスも複数本通っていますので、普段は自転車だけど今日は雨だからバスで、といったニーズも十分叶います。

 

また、天神にも博多にも近いので、終電を逃してもタクシーで30分以内。福岡あるあるのひとつ「終電を気にせずに飲む」が叶う好立地です。

 

 

 

賃貸&集合住宅率が高め!箱崎校区の住宅事情

持ち家比率は福岡市平均よりも東区平均よりもかなり低い23.5%。

賃貸が62.9%と、賃貸比率がかなり高いエリアと言えます。

 

 

建て方では、福岡市の平均をかなり上回り、86.8%がマンション等の共同住宅となっています。一戸建ての数は福岡市平均の約半分となっています。

 

 

ほぼほぼ共同住宅が占めているエリアとなりますので、駅近ということもあり、人口増加に伴いマンションも増えている印象です。

 

 

 

周辺の一人暮らし向け/ファミリー向け賃貸や分譲の家賃相場はどのくらい?

周辺の賃貸マンション家賃相場:一人暮らし向け賃貸マンションの家賃相場は6.48万円

一人暮らし向けの専有面積25㎡、築年10年、15階建ての賃貸マンションの5階の相場です。

周辺の物件数10件の平均情報 *賃料は管理費・共益費を込みで表示しています。
賃料* 6.48 万円
単価* 0.22 万円/㎡( 0.74 万円/坪)

【賃料帯】*
最低賃料 5.60 万円 〜 最高賃料 7.70 万円
最低単価 0.16 万円/㎡( 0.52 万円/坪) 〜 最高単価 0.28 万円/㎡( 0.91 万円/坪)

フクリパ調べ

 

箱崎2丁目の交差点を中心に、半径1km内に上記条件の物件10件の平均値です。

平均賃料は6.48万円。福岡市東区の同条件の家賃平均も6万円台ですので、駅近という条件を鑑みると、非常に人気エリアなのもうなずけます

 

周辺の分譲マンション相場:一人暮らし向け分譲マンションの相場は1,304万円

専有面積25㎡、築年10年、15階建ての5階の売マンションの相場です。

周辺の物件数10件の平均情報
価格 1,304 万円
単価 51.1 万円/㎡( 168.8 万円/坪)

【価格帯】
最低価格 840.00 万円 〜 最高価格 1,550.00 万円
最低単価 36.60 万円/㎡( 121.00 万円/坪) 〜 最高単価 65.62 万円/㎡( 216.93 万円/坪)

フクリパ調べ

 

JR沿線沿いを中心に、単身向けの物件がたくさんあります。かつては九大生が多く住むエリアでしたが、九大の移転とともに、ビジネスマンの居住が増えてきた印象があります。通勤にも便利ですので、転勤の方が箱崎エリアを選ばれることも多いようです。

 

周辺の賃貸マンション家賃相場:ファミリー向け賃貸マンションの家賃相場は12.54万円

専有面積90㎡、築年10年、15階建ての5階の賃貸マンションの相場です。

周辺の物件数10件の平均情報 *賃料は管理費・共益費を込みで表示しています。
賃料* 12.54 万円
単価* 0.18 万円/㎡( 0.59 万円/坪)

【賃料帯】*
最低賃料 9.50 万円 〜 最高賃料 16.80 万円
最低単価 0.14 万円/㎡( 0.45 万円/坪) 〜 最高単価 0.23 万円/㎡( 0.76 万円/坪)

フクリパ調べ

 

周辺の分譲マンション相場:ファミリー向け分譲マンションの相場は3,466万円

専有面積90㎡、築年10年、15階建ての5階の売マンションの相場です。

周辺の物件数10件の平均情報
価格 3,466万円
単価 42.5 万円/㎡( 140.5 万円/坪)

【価格帯】
最低価格 2,980.00 万円 〜 最高価格 4,190.00 万円
最低単価 34.86 万円/㎡( 115.23 万円/坪) 〜 最高単価 64.47 万円/㎡( 213.13 万円/坪)

フクリパ調べ

 

分譲マンションの福岡市平均との比較

箱崎校区は集合住宅が約90%を占めており、単身向けもファミリー向けも、同じ東区内でも比率はかなり高め。単身向けもファミリー向けも東区の相場よりリーズナブルですし、福岡市相場よりかなりコスパが良いので、結果的に人気が高まっています。

 

 出典:アットホーム

 

 

 

生活情報:カフェ・グルメから公園まで、生活も潤う街

グルメ・カフェ・ショッピング

やおき

>>朝5時から開いている日本一安いパン「やおきパン」/福岡市東区箱崎

 

スーパー・コンビニ

校区の中心地となる箱崎2丁目の交差点から半径1km内にスーパーが2つ(ルミエール箱崎店、マックスバリュ筥崎宮前店)、コンビ二が2つ(セブンイレブン福岡筥崎店、ローソン箱崎九大前店)あり、JR、福岡市地下鉄の駅を中心に飲食店や専門店も増えています。

 

公園

箱崎校区には、公園が12軒あります。海も近く、環境の要所要所に緑を感じる場所があるのは生活するうえでも非常にQOLに良い効果があるように思えます。

 

 

史跡・文化財

校区内に、史跡・文化財が14軒あります。さすがは筥崎宮のある街です。

 

①元寇防塁(地蔵松原地区) 国指定史跡
鎌倉時代に元軍の襲来に備えて築かれた石垣です。箱崎地区は薩摩国が築造を担当したといわれ,発掘調査ではその石材の一部が出土しました。現地でその姿を見ることはできませんが、地蔵松原公園内には防塁の推定位置が表示されています。

 

②筥崎宮本殿 国指定重要文化財(建造物)
現在の本殿は、天文15年(1546)に大内義隆が建立し寄進したものです。九間社流造(きゅうけんしゃながれづくり)と呼ばれる神社建築様式で、本殿の外部および外陣は丹塗で仕上げられ、内陣は白木造となっています。四面は何らの仕切を設けず、四方吹き放ちになっています。本殿四面には縁がめぐり、向拝(こうはい)各間の正面には、それぞれ登り勾欄が付いた階段が設けられ、本殿左右には車寄せが付設されています。

 

③筥崎宮拝殿 国指定重要文化財(建造物)
現在の拝殿は、本殿同様に天文15年(1546)年、大内義隆が建立したものです。拝殿は切妻造で、妻側を正面としています。本殿の正面中央部にT字形をなして接して建てられています。四面は何らの仕切を設けず、四方吹き放ちになっています。構造は極めて簡素な造りで、蟇股(かえるまた)・虹梁(こうりょう)等に施された絵模様は、室町末期の手法がうかがえます。

 

④筥崎宮楼門 国指定重要文化財(建造物)
現在の楼門は、名島城主小早川隆景が文禄3年(1594)に建立したものです。門は二階造りとなっており、正面の間口は三間で、中央に戸口を設け、屋根は重厚な入母屋造りで、檜皮(ひわだ)を葺いています。屋根の形状や大きさ、扉の桐花紋の彫刻等は、室町時代末期の様式を残しているといわれます。二階の楼上の「敵国降伏」の扁額(へんがく)は、モンゴルが来襲した文永の役(1274)の後、亀山上皇から下賜された宸翰のうち1葉を模写拡大したものです。福岡県下では唯一の重要文化財に指定されている楼門です。

 

⑤筥崎宮鳥居 国指定重要文化財(建造物)
鳥居(一の鳥居)は、慶長14年(1609)福岡藩主黒田長政によって建立されました。肥前鷹島(現長崎県)産の花崗岩製で、明神鳥居といわれる形式のものです。柱には、「于●慶長第十四太歳舎己酉季秋中旬」、「豊臣黒田筑前守長政建立」ときざまれています。藩主の大社への寄進にふさわしく、どっしりとしたその偉容は九州の代表的な鳥居として著名です。

 

⑥石燈籠一基 国指定重要文化財(美術工芸品)
筥崎宮本殿の南脇に立つ、花崗岩製の石灯籠です。蓮華や唐草文などを各部にあしらった端正な造りです。明かりをともす火袋の底には、観応元年(1350)に、石工・井行長が京都石清水八幡宮の大乗院の燈籠として作ったことを物語る銘文が残っています。その後、千利休によって筥崎宮に奉納されたと伝えられています。

 

⑦南懐仁の大砲 市指定有形文化財(歴史資料)
筥崎宮の回廊に置かれている青銅製の大砲で、砲身の長さは328cm、口径は13.4cmあります。中国清王朝の康煕28年(1689)に製作されたもので、フェルディナンド=フェルビースト(中国名:南懐仁、1623〜1688)が製作指導を行ったことが銘文からわかります。フェルビーストはベルギー人のイエズス会宣教師で天文・暦法・地理・砲術等様々な西洋技術を伝えました。砲身には漢字と満州文字の銘文が記され、蓮華文や唐草などの文様が鋳出されています。

 

⑧蒙古碇石 県指定有形文化財(考古資料)
モンゴル軍の船の碇として使用されたと伝わる石が、境内に残されています。長さ2mを超える大きな石で、重量は250kgと推定されています。昭和15年に、博多港中央埠頭の北東で引き上げられました。この石を含めた9点が「蒙古碇石」として、福岡県の文化財に指定されています。

 

⑨建徳銘梵字板碑 市指定有形文化財(考古資料)
本板碑は筥崎宮の本殿脇にあります。玄武岩製で、上部にキリーク(阿弥陀如来)、サ(観世音菩薩)、サク(勢至菩薩)の阿弥陀三尊の種子を刻み、その下部に4行の銘文が刻まれています。「右造立如件」、「尼妙正」、「仍為法界」、「建徳二八月」とあり、建徳年(1370〜1371:南朝年号)の造立であることがわかります。神仏習合を伝える板碑として貴重な遺品です。

 

⑩永和三年銘梵字板碑 市指定有形文化財(考古資料)
板碑は玄武岩製で高さ61cmほどの大きさです。正面上部には三つの円相があり、上にキリーク(阿弥陀如来)、右にサ(観世音菩薩)、左にサク(勢至菩薩)の阿弥陀三尊を梵字で表しています。下部には永和三年(1377)等の銘文がのこっています。今川貞世(了俊)が応安4年(1371)に九州探題として下向した後は、南朝年号を使用した板碑は確認されていない中で、本板碑は北朝年号が使われ始めた最初期のものであり、北部九州における南北朝時代の政治情勢を示す重要な資料となっています。

 

⑪筥崎宮の禁断碑 県指定有形民俗文化財
筥崎宮本殿の北側に据えられている、花岡岩製の碑です。社殿の安全と境内の浄化を目的として建てられたといわれています。高さ128.9cmの六角柱の形状で、丸みのある頭部から40cmのところで折損しています。正面に「禁□断萬ふミ捨之事」、向って右に「火をたく事」、向って左に「大小□遍ん乃事」と刻まれ、裏面には「□博□多住諸田辰之□」とあります。裏面の両側面に「元禄十丁丑歳」、「五月吉祥日」とあり、江戸時代に元禄10年(1697)に建立されたことがわかります。(□は判読できない文字を表します)

 

⑫筥崎宮神幸行事 市指定無形民俗文化財
筥崎宮の御神幸(御神輿行列)は、二年に一度、放生会の期間9月12日から14日にかけて行われます。12日の夜明け前に神輿へ神霊が遷され、同日夕刻本宮を出発し、三体の神輿が高張提灯・鐘などに先導され、獅子・幣帛などを従え、伶人の奏楽を伴って氏子地域を巡幸し、箱崎浜頓宮に遷御します(お下り)。一泊した神輿は14日夕刻に頓宮を出発し、往路とは逆の巡路をとって、本宮に還御します(お上り)。この御神幸は、行列が江戸期そのままに近い姿を残し、夜間に遷幸・還御が行われ、3体の神輿には一ノ戸・ニノ戸・三ノ戸という古い呼称が用いられるなど、古式豊かな神幸行事です。

 

⑬石造九重塔(相輪欠) 県指定有形文化財(建造物)
鎌倉時代の終わりころに建てられた高さ4.2mの供養塔です。塔は花崗岩製。如来像を浮彫した初層の塔身と九重の笠石が現在残っていますが、最上部の相輪が失われています。鎌倉時代に主君に裏切られ、箱崎松原で自害したという、悲劇の主人公、米一丸の供養のために建てられたと伝わっています。まわりには12の板碑がまとまって残っており、嘉暦元年(1326)、正平19年(1364)、応永2年(1395)などの年代をきざむものがあるなど、鎌倉から室町時代の供養のあり方を知ることができます。

 

⑭石造地蔵菩薩坐像 県指定有形文化財(彫刻)
地蔵菩薩は、釈迦入滅の後、弥勒仏が現れるまでの間、衆生を救う菩薩とされ、平安時代から民衆の信仰が盛んでした。本像は僧の姿で右手に錫杖を持ち、左手は宝珠を持ったと思われる印相を表しています。本像は台座から光背まで一材から彫り出されています。完全な表情はうかがえませんが、包擁力のある優しい慈顔です。貝原益軒の『筑前囲続風土記』に記されるように、平重盛が育王山に金を送った際に持たらされたという伝えがあります。

 

 

* * *

 

いかがでしたか?博多にも天神にもアクセス抜群で、賃貸の集合住宅が多いエリアが「箱崎校区」でした。筥崎宮や九州大学を中心として栄えてきたため、地域を大切にする文化もあり、子育てと仕事の環境をしっかり考えたい若いファミリー層には特におすすめの地域です。

 

※本記事内でご紹介する数字は公開時のものです。(福岡市の校区データ集は令和2年3月のものです)

 

参考:福岡市の校区データ集

https://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/community/life/blog_2.html

 

 

著者:フクリパ編集部