福岡市西区にある九州大学伊都キャンパス。現在近隣では、蔦屋書店を擁する「九州大学と連携した研究開発次世代拠点」の建築工事が着々と進行中。令和5年の3月頃にまちびらきが予定されており、西区の新しいトレンドスポットとして注目されています。 今回は九州大学の最寄駅である九大学研都市駅や、隣の今宿駅界隈に点在する個性的なカフェやコーヒーショップにスポットを当ててみました。 糸島観光の道すがら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

イオン伊都店の南側にひっそり佇む「ゆうきの木」


筑肥線・九大学研都市駅に隣接するイオン伊都店。
その南側の道向かいのマンション1階にひっそりと佇んでいるのが、コーヒーと音楽の店「ゆうきの木」。


オープンしたのは2013年6月なので、まもなく10周年を迎えます。
店内は木の温もりをふんだんに活かしたくつろぎ度の高い空間となっています。

自家焙煎のコーヒーはサイフォン式で抽出


心地よい香りが漂う店内。その一角には焙煎室があり、富士珈機の1キロ焙煎機を使ってほぼ毎日焼き上げているんだそうです。
安定した味のコーヒーを提供するために、1分ごとに焙煎温度を記録しているほどのこだわりよう。


カウンターにズラリと並ぶコーヒー豆の数々。オリジナルブレンド(100g/400円)や西都ブレンド(100g/450円)といったブレンドコーヒーをはじめ、ブラジル・コロンビア・グァテマラなど世界各地のストレートコーヒーまで充実のラインナップです。


一番の特長は、光サイフォンで抽出するという点。サイフォンとは19世紀のヨーロッパで発明された水の蒸気圧を利用してコーヒーを淹れる抽出方法。昭和時代の喫茶店でよく採用されていましたが、現代ではあまり見かけなくなりました。
店主の福嶋優樹さんは、福岡の老舗喫茶店「珈琲舎のだ」のご出身ということもあり、自らのお店でもサイフォン抽出にこだわりつづけています。


「珈琲舎のだ」時代にはUCCコーヒーマスターズ九州地区サイフォン部門で優勝したという経歴の持ち主でもあります。

「音楽マニアが集うカフェ」としての顔


そしてもう一つの特長が自慢のオーディオ機器の数々。
JBLとタンノイの大型スピーカーや真空管アンプ、数百枚ものレコードやCDのコレクションを完備。その抜群のオーディオ環境は音楽マニアも唸るほど。美味しいコーヒーを片手に、極上の音時間を堪能できるんです。

看板メニューはサイフォン仕立てのコーヒーと「梅ヶ枝餅サンド」。


こちらがサイフォンで抽出したコーヒー(400円)。サイフォン式は一定時間お湯に浸す「浸漬法」で抽出するので、コーヒーの成分をしっかり引き出すことができるそうです。
通常のペーパードリップよりまろやかでスッキリした味わいを楽しめます。


コーヒー以外にも、グラタンやタコライスなどのフードや、パフェやコーヒーゼリーといったデザートまで幅広いメニューが揃います。
中でも店主・福嶋さんがイチオシするメニューが「あんサンド」。またの名を「梅ヶ枝餅サンド」。求肥とあんこをホットサンドにしたら偶然にも梅ヶ枝餅のような味になってしまったという一品なのです。


表面がパリッとした程よい焼き加減のパンの食感と、求肥とあんこが織りなすもちもちの食感が同時に楽しめてしまいます。
さらにカットしたパンの耳と濃厚なバニラアイスが添えられているので、サンドにアイスを乗せて味変したり、パンの耳にアイスを絡めたりといろんなバリエーションが味わえるのもうれしい所。
しかもこれでなんと450円。コーヒーセットにしても650円というリーズナブルプライス!

古き良き時代の喫茶店の空気をまとった、老若男女がくつろげる「ゆうきの木」。
サイフォンコーヒーと極上の音、そしてまるで梅ヶ枝餅のような「あんサンド」をぜひご賞味あれ。

ゆうきの木

住所:福岡市西区徳永北8-1 プランドール1F
営業時間:11:00〜19:00
定休日:火曜日・最終月曜日
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著者:久原茂保 (ライター)