送球ミス減へ「ファーストが捕りやすいワンバウンド送球の練習も始めた」

 西武・源田壮亮内野手が19日、年明けから埼玉県所沢市内の球団施設で取り組んでいる自主トレ後にオンラインで報道陣の取材に応じた。パ・リーグ遊撃手部門で3年連続3度目のゴールデングラブ賞に輝いた守備の名手は、昨年二塁手として史上初のシーズン無失策を達成した広島・菊池涼介内野手に刺激を受け、自身も「守備率10割」を目標に掲げた。

 源田自身、好守備を見せるたびにネット上に「#源田たまらん」のフレーズ入りの書き込みがあふれるほど、芸術的な守備で知られるが、上には上がいるということか。「正直言って、二遊間を守っていて1年間ノーエラーでいくのは不可能ではないかと思っていました。菊池さんがやってのけて、単純にスゲーなと思うと同時に、『できるんだ』という希望をもらった」と語り、「僕も目指したい」とキッパリ。昨年は守備機会534で9失策を喫し、守備率は.983だった。

 ノーエラーを達成するためのプランも描いている。黒田内野守備・走塁コーチと意見交換し、「昨年はもったいない送球エラーが多かった。余裕を持って送球すれば、アウトにできていたケースもあった」と反省。既に今オフ、「ファーストが捕りやすいワンバウンド送球の練習も始めた」と明かす。

 一方、硬式テニスボールを使った独特のノックは、社会人時代から現在に至るまで継続している。野球の硬球に比べ、軟らかく軽量のテニスボールは、不規則な変化をするためゴロ捕球が難しい。源田は「ハンドリングの良い練習になるし、下半身も鍛えられる。社会人時代の“初心”に戻る意味もある」とうなずく。

打力アップにも着手、“おかわり”中村に弟子入り「なんでも聞きやすい」

 さらに、昨年打率.270、1本塁打21打点の打力のアップにも取り組んでいる。例年は愛知県豊田市にある古巣のトヨタ自動車硬式野球部の施設で、ロッテ・藤岡らと自主トレを行うのが恒例だったが、今年はコロナ禍の影響で球団施設に残り、同僚で本塁打王6度の実績を誇る中村に“弟子入り”している。「せっかく中村さんが一緒にいるので、打球の角度の付け方などを教わっています。中村さんはめちゃくちゃすごい打者ですし、普段三遊間を組んでいるので、なんでも聞きやすい。強いスイングをして、ゴロアウトを減らしたい」と語る。例年の自主トレに比べると、打撃に割く時間が増えており、コロナ禍を“ケガの功名”にするつもりだ。

 刺激の源は他にもあった。妻でアイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー衛藤美彩さんの実弟である国学院大・木付琳が年明けの箱根駅伝で、総合9位でシード権を確保したチームのアンカー(10区)を任され、区間3位の力走を見せた。義弟の活躍に「めちゃくちゃ勇気をもらった。次は僕も頑張らないと」と興奮気味に語りつつ、「(木付から)『一緒に走ろう』と言われるのですが、『20〜25キロ』とか言ってくるので、『次元が違う。無理』と断っています」と明かして笑わせた。

 昨年、メジャーへ移籍した秋山翔吾外野手から主将の座を引き継いだが、チームは3年ぶりにV逸。「優勝が途切れたのが悔しかった。今年はなんとしても優勝したい」と言うのも当然だ。プロ5年目を迎えたが、これほど数多くの刺激を受けたオフは珍しい。コロナ禍の行方は依然不透明だが、源田としては躍進の年にしない手はない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)