パドレスはドジャース打倒へ「最大限の努力をしている」と評価

 新型コロナウイルスの影響もあってか例年以上に動きが鈍いとされる、今オフの移籍市場。そんな状況下で活発に動いたのはどの球団だろうか。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が30球団のオフシーズンの動きをランク付け。ダルビッシュ有投手をトレードで獲得したパドレスが1位に選ばれている。

 今オフの移籍市場は新型コロナ禍の影響から縮小傾向にあり、総額6400万ドル(約67億円)超の契約を締結したのは前年から半減して5選手。アストロズからFAとなりブルージェイズに移籍したジョージ・スプリンガー外野手の6年1億5000万ドル(約158億円)が最大で、昨年ゲリット・コール投手がヤンキースと結んだ9年総額3億2400万ドル(約342億円)の半分以下だった。

 まだジャッキー・ブラッドリーJr.外野手やジェイク・オドリッジ投手、トレバー・ローゼンタール投手ら去就が決まっていない選手もいるが、大方の契約は終了。キャンプを間近に控え、「ジ・アスレチック」は「このオフシーズンを振り返るときだ」とし30球団をランク付けした。

 1位はダルビッシュ有投手が加入したパドレス。「ドジャースを追い抜くには十分ではないかもしれない。しかしそれに向かって最大限の努力をしている。ひと冬でこれ以上を求めることはできない」と最大級の評価をしている。

 パドレスは昨季、大躍進。レギュラーシーズン37勝23敗でドジャースに次いで2位になった。記事は「パドレスよりも勝ち星を重ねた球団は2チームしかなかった。しかし、ナ・リーグ地区シリーズではマイク・クレビンジャー投手とディネルソン・ラメット投手を故障で欠き、ドジャースに敗れた。そこでAJ・プレラーGMは今冬、ローテーション強化に乗り出した。彼は高みを目指し、成功した。1週間のうちにオールスター級先発のユウ・ダルビッシュとブレイク・スネルを獲得した」と指摘する。昨季カブスで最多勝に輝いたダルビッシュ有投手と、2018年に21勝を挙げた左腕ブレイク・スネル投手をいずれもトレードで獲得したことに“本気度”がうかがえるとしている。

 パドレスのプレラーGMはこれにとどまらず、さらなる手を打った。キム・ハソン内野手を韓国プロ野球から迎え、ジュリクソン・プロファー内野手と再契約。ジョー・マスグローブ投手を三角トレードでパイレーツから迎えた。「プレラーはそこ(ダルビッシュとスネルの獲得)で止まることもでき、それでもパドレスがこのオフシーズンのキングだと宣言するには十分だったかもしれない。しかし、彼はキム・ハソンやジュリクソン・プロファーのようなユーティリティ選手を確保するなどロースターの強化を続け、投手陣にはジョー・マスグローブも加えた。プレラーはこれらをファームシステムのトップ選手を流出させることなく行った。ドジャースを追い抜くには十分ではないかもしれない。しかしパドレスはそれに向かって最大限の努力をしている。ひと冬でこれ以上を求めることはできない」と評している。

カブスは27位、最下位のロッキーズは「災害のような大失敗」

 2位から5位は以下の通り。

2位:メッツ フランシスコ・リンドーア内野手、カルロス・カラスコ投手、ジェームズ・マッキャン捕手らを獲得

3位:カージナルス ノーラン・アレナド内野手を獲得、ヤディアー・モリーナ捕手、アダム・ウェインライト投手を引き留め

4位:ドジャース トレバー・バウアー投手を獲得

5位:ブルージェイズ ジョージ・スプリンガー外野手、マーカス・セミエン内野手らを獲得

 ダルビッシュを放出したカブスは27位。ジョク・ピーダーソン外野手やトレバー・ウイリアムズ投手を獲得し、2015年サイ・ヤング賞のジェイク・アリエッタ投手も4年ぶりに復帰することになった。しかし、これらの補強はここ2シーズンにおいて球界最高の投手の1人であったユウ・ダルビッシュの放出を「補うことにはならないだろう」と解説している。

 ちなみに最下位はアレナドを放出したロッキーズ。「災害のような大失敗」と表現している。(Full-Count編集部)