復活かける塚原、背番号「28」を背負う責任

 2017年、オリックスのチーム内登板数上位を見渡すと、58試合に登板した平野佳寿投手(現・ダイヤモンドバックス)に続くのは、近藤大亮投手、黒木優太投手など、入団2年以内の若手だ。そんな中、前年54試合に登板した塚原頌平投手は、苦しいシーズンを過ごした。

 つくば秀英高校から、2010年ドラフト4位でオリックスに入団した塚原。2年目の2012年に初の1軍マウンドを経験すると、10代のうちにプロ初勝利を挙げ、16試合1勝1敗2ホールド、防御率3.60という好成績を残した。しかし、同年夏、右肘と右尺骨を骨折。その後2年間1軍登板はなく、2014年はファームでも防御率5点台と、悔しいシーズンが続いた。

 プロ5年目を迎え、不退転の覚悟で臨んだ2015年、塚原はついにその実力を発揮することになる。4月5日の北海道日本ハム戦で3年ぶりの復帰登板を果たすと、41試合に登板、チーム2位タイの13ホールドを挙げる活躍を見せた。翌2016年も、引き続き救援陣の一角としてフル稼働。チーム2位タイの54試合に登板。ただ、その年のオフに引退した小松聖コーチの背番号「28」を受け継ぎ、「しっかり頑張りたい」と臨んだ2017年は、再び苦悩のシーズンとなった。

 開幕1軍を逃して、5月12日に初めて1軍登板の機会が訪れる。しかし、12日から14日の埼玉西武3連戦に3連投するも、3回2/3を投じて3失点。右肘痛に加え、台頭する若手の波に呑まれると、それ以降1軍登板の機会は遠ざかっていった。

 結局4試合の登板に終わってしまい、昨年10月には肘のクリーニング手術に踏み切ることに。プロ8年目の25歳ながら、その道に立ちはだかる障害はあまりにも多い。しかし「28」は兄貴分と慕った先輩が付けていた大事な背番号。当然、今年にかける思いは強いはずだ。

 塚原の魅力は、何といっても150キロの速球とフォークを武器に、打者に真っ向勝負を挑む投球スタイルだ。平野投手、ヘルメン投手の退団が決まるなど、復活のための舞台は用意されている。大切な「28」の後継者として――。塚原の2018年に注目していきたい。(「パ・リーグ インサイト」成田康史)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)