走りまくる西武、ルーキー若林&源田が6盗塁ずつで躍動

 プロ野球は11日でセ・パとも対戦が一回りした。各球団に分かれた明暗は、投打各種の成績にも如実に表れている。まだ15試合ほどの消化ながら、143試合のシーズン換算すると“記録的”になる部門も。ここまでの成績で飛び抜けた数字を見ていきたい。

 開幕から走りまくっているのが西武。14試合を消化した段階で実に20盗塁を記録した。リーグ次点のロッテ、日本ハムの「8」と比べても倍以上。首位の楽天、2位のソフトバンク、4位タイのオリックスは「3」と大きく離されている。セ・リーグでもトップの阪神が「13」という現状だ。

 シーズン換算すると実に「204」盗塁ペース。1956年に阪急が記録したシーズン歴代最多277盗塁には及ばないものの、プロ野球史でトップ10に入るハイペースで重ねている。内訳を見ると、キャプテン・源田壮亮内野手と、ドラフト4位ルーキーの若林楽人外野手がともに6盗塁と大半を占める。若林は10日のロッテ戦で右膝付近に自打球を当てて途中交代したが、幸いにも診断結果は右膝の打撲。早期に復帰できれば、再びチームの量産体制に入れるかもしれない。

 一方で、ここまま低空飛行が続けば不名誉な記録になりそうな成績も。中日は15試合で、リーグ最下位の日本ハムは14試合でわずか2本塁打。中日にいたっては、11日のヤクルト戦で木下拓哉捕手が一発を放つまで12試合連続で本塁打なしの状況だった。13試合連続の球団ワーストタイは免れたが、“本塁打欠乏症”に苦しむ。広いバンテリンドームに加え、主砲のビシエドが上肢のコンディション不良で離脱した影響が響く。

 日本ハムはシーズン20発、中日はシーズン19発という低水準で推移。2リーグ制以降でみると、1954年に近鉄パールスが記録した歴代最少の27本を大幅に下回る“歴代最少”ペースとなっている。パ・リーグ首位の楽天が16本塁打など上位のチームではコンスタントに出ているだけに、浮上にアーチは欠かせない。

 投手のチーム成績をみると、四球数でソフトバンクが75、西武が72と突出。ソフトバンクはシーズン715四球ペースと異常に量産している。内訳を見ると、先発の高橋礼投手が3試合で7四球、中継ぎの杉山一樹投手が6試合で10四球とワースト2。同じ143試合だった2019年もソフトバンクは12球団ワーストだったが、それでも550。このままの現場が続けば、勝敗にも関わってくるケースも出てきかねない。

 まだ10分の1程度を終えた段階だが、これがシーズンを象徴する姿となるのか、違った姿を見せるのか――。各球団の戦い方に注目が集まる。(Full-Count編集部)