福田は主に1番として起用され打率.313をマーク

 2年連続の最下位から首位ターンを決めたオリックス。投打が噛み合い前半戦を終え42勝34敗11分と貯金「8」を作り、下馬評を覆す活躍をみせている。1996年以来、悲願のリーグ優勝に期待がかかっている。

 今季は昨シーズン途中から監督代行を務めた中嶋聡監督が指揮を執り、経験の浅い選手も根気強く起用。一発長打が魅力も穴の大きかった杉本裕太郎を“覚醒”させ、吉田正尚との3、4番コンビを確立させた。

 先発陣も山本由伸、山岡泰輔、田嶋大樹の3本柱に高卒2年目の宮城大弥が加わり厚みも増した。宮城は前半戦だけで山本と並ぶリーグトップの9勝、リーグ2位の防御率2.10をマークするなど大車輪の活躍を見せている。

 シーズン序盤は苦しい戦いもあったが、チーム状態を安定させたのは「1番・中堅」として福田周平をトップバッターに固定できたことも一つの要因だろう。開幕当初は佐野皓大、太田椋、宗佑磨ら若手を試してきたが、5月11日の日本ハム戦から福田が1番に座ると、ここまで打率.313、1本塁打15打点をマークしている。

今春のキャンプから本格的に外野へコンバート

 昨季までは主に二塁手として出場していたが、出場機会を求め今春のキャンプから本格的に外野へコンバート。経験不足のポジションでミスも出るが、俊足を活かした守備範囲の広さで好守も見せ徐々に様になってきている。

 オリックスファンは1996年以来となるリーグ制覇を夢見るが、まだまだ課題は多いだろう。強力な先発陣の後を受けるリリーフ陣は不安もあり、試合を締める守護神も固定できないのが現状。それでも、1軍の試合の中で経験を積ませ育成させる中嶋監督の手腕を高く評価する声は多い。

 メジャー通算282本塁打の実績を持つアダム・ジョーンズを「代打の切り札」として起用するなど、“忖度ない”チーム作りは将来的に見ても、この1年は大きな分岐点になるはずだ。

 2位・楽天とのゲーム差は1.5、日本シリーズ4連覇中のソフトバンクもこのまま終わるとは思えない。後半戦も厳しい戦いが予想されるが、戦国パ・リーグを知り尽くす中嶋監督の采配に期待したい。(Full-Count編集部)