投手と打者の成績を一元化して比較できる「WAR」

 エンゼルスの大谷翔平投手が8日(日本時間9日)リーグMVPの最終候補3選手に入ったと発表された。他に候補入りしたのは本塁打王を争ったブラディミール・ゲレーロJr.内野手とマーカス・セミエン内野手(ともにブルージェイズ)だ。投打二刀流でプレーした大谷と野手の2人の比較は難しいところだが、どれだけチームの勝利に貢献したかと捉えると、大谷が圧倒的優位に立っていることを証明できる。

 大谷は今季打者として打率.257、46本塁打、100打点を残した。本塁打王を獲得したゲレーロJr.は打率.311、48本、111打点と打撃3部門で大谷を上回る。セミエンも打率.265、45本塁打、102打点。さらに二塁手として守備での貢献値もある。一方大谷には投手として9勝、防御率3.18という成績もある。これらの数字を一本化し「チームの勝利」にどれだけ寄与したかを表す数字が「WAR」だ。

 これは「代替可能な選手が出場した場合と比べ、どれだけ勝利を上積みできたか」を示す。ベースボール・リファレンスの算出しているものによると、大谷は投打合算で「9.0」となり両リーグトップ。セミエンは「7.2」で4位、ゲレーロJr.は「6.8」で6位にランクされる。ちなみに2位はナ・リーグトップの247奪三振を記録したザック・ウィーラー投手(フィリーズ)で「7.7」だ。投打両方の数字を加算できる大谷が、優位に立っていることがわかる。

 今季、大谷の起用は過去と大きく変わった。登板前後の休養日が廃され、規定打席に初めて到達した。チームの勝利に最大限貢献できる態勢が整ったという事実が、どのように評価されるのか。18日(日本時間19日)の最終発表に注目が集まる。(Full-Count編集部)