勝利数や防御率は宮城が上だが、WARなどの指標では伊藤が勝る

 セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスがクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズ進出を決めた。日本一をかけた戦いが20日に始まるが、その一方で注目なのが各賞レースの行方だ。今季は、新人王が特にハイレベル過ぎる争いになっている。

 気になる群雄割拠の新人王争い。有力な候補選手を指標を用いて比較してみよう。なお、データはセイバーメトリクスの指標などで分析を行う株式会社DELTAのデータを参照する。

【パ・リーグ】
・宮城大弥(オリックス)
23試合13勝4敗0セーブ0ホールド 防2.51
131奪三振 被打率.221 WHIP1.07 tRA3.13 WAR4.0

・伊藤大海(日本ハム)
23試合10勝9敗0セーブ0ホールド 防2.90
141奪三振 被打率.235 WHIP1.22 tRA2.91 WAR4.7

・早川隆久(楽天)
24試合9勝7敗0セーブ0ホールド 防3.86
127奪三振 被打率.254 WHIP1.18 tRA2.94 WAR3.9

 パ・リーグの新人王候補はオリックスの宮城、日本ハムの伊藤、楽天の早川の3人の先発投手になるだろう。こちらも、宮城が13勝、伊藤が10勝、早川が9勝と3投手ともに例年であれば、新人王になってもおかしくない成績を残している。では、細かく成績を見ていこう。

 勝利数、防御率ともにリーグ優勝を果たしたオリックスの宮城が他2人をリードしている。一見すると、宮城が有利に思えるが、選手の貢献度を示す「WAR」は伊藤の方が宮城より上。守備から独立した失点率を示す「tRA」も伊藤が3人の中で1番優れている。

 優勝したオリックスと5位に終わった日本ハムというそれぞれのチーム状況から勝利数や防御率では宮城が勝るものの、投手としての貢献度では伊藤に軍配が上がる。果たしてこの辺りを、投票権を持つ記者たちがどう見るか。早川も指標は上々ながら、2人にはやや及ばない印象で、宮城と伊藤の争いになりそうだ。(Full-Count編集部)