最も「Contact%」が高かったのはオリックスの福田周平

 打者にとって重要なバットにボールをコンタクトさせる技術。果たして今季のプロ野球で最もバットにボールを当て、空振りしなかった打者は誰なのだろうか? セイバーメトリクスを用いてデータ分析を行う株式会社DELTAのデータを用いて検証してみたい。

 セイバーメトリクスには「Contact%」という指標がある。これは打者がスイングした際に、ファウルを含み打球が発生した割合を示している。このパーセンテージが高い打者ほど、バットにボールを当てるのが上手い打者ということになる。

 今季300打席以上に立った打者の中で、最もこの「Contact%」が高かったのは、オリックスのリードオフマンに定着した福田周平。実に92.0%という高い数値を示しており、100スイングしても92スイングはバットに当てているという事になる。福田はストライクゾーン内のコンタクト率を示す「Z-Contact%」も96.2%と高く、ストライクゾーンの中で空振りさせることは非常に難しい打者だった。

 福田に次ぐのが中日の大島洋平で「Contact%」は90.9%。大島は例年、この「Contact%」で90%前後の高い数値をマークしており、今年も相変わらずのコンタクトの上手さを見せていた。3位以下はロッテの荻野貴司、ソフトバンクの中村晃、ヤクルトの青木宣親、オリックスの吉田正尚、阪神の糸原健斗と続いていく。

「Contact%」は12球団で6位だった吉田正だが、今季の三振数は、群を抜く少なさの26個しか喫していない。2番目に少ないのが青木の44個で、吉田正の少なさが際立つ。追い込まれてから、簡単に空振りしない、吉田正の凄みがこの数字に表れている。なお、この「Contact%」が300打席以上立った打者の中で、最も低かったのは阪神の佐藤輝明で59.1%。100スイングのうち、40球は空振りしたことになる。12球団の打者で60%を切っているのは、佐藤輝しかいなかった。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。