独立L埼玉武蔵と1日限定契約、「1番・DH」で4打席出塁の大活躍

 かつて西武などで強打の外野手として活躍し、独立リーグ・ルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズと1日限定契約を結んだG.G.佐藤(本名・佐藤隆彦)が29日、千葉・浦安市運動公園野球場で行われた神奈川フューチャードリームス戦に「1番・DH」でスタメン出場し、4打数3安打1打点。5回終了後には“引退セレモニー”が行われ、イチロー氏のものまねで知られる芸人ニッチローが登場した。

 試合開始からおよそ2時間。現役復帰からすぐに引退の時はやってきた。雨が降りしきるグラウンド。G.G.佐藤が感慨深げに見つめる大型ビジョンに、ニッチローの映像が流れる。「許せ、G.G.」と呼びかけ、映像が消えると、ニッチロー本人がフィールド内に現れ、花束を手渡した。

 この光景、どこかで見たような……。昨年12月4日、前西武・松坂大輔氏の引退セレモニー。大型ビジョンの映像でイチロー氏が「大輔、どんな言葉をかけていいのか、言葉が見つからないよ。だから僕にはこんなやり方しかできません。許せ、大輔」と呼びかけ、その直後にサプライズでフィールド上に現れた感動的シーンへのオマージュだった。スタンドからは失笑も漏れたが、やり切った姿に温かい拍手が送られた。

 G.G.佐藤は、2014年限りでロッテから戦力外通告を受け、現役引退を決意したが、引退セレモニーは行われなかった。「G.G.さんは松坂さんの引退セレモニーをうらやましがっていた」(関係者)とのことから、8年越しに実現。試合は再開不可能と判断されて5回コールドとなった。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)