4回の第2打席では一打逆転の場面で初球のチェンジアップを引っ掛け三ゴロ

■中日 2ー1 阪神(7日・バンテリンドーム)

 阪神は7日、敵地で行われた中日戦に1-2で敗れ、2カード連続の負け越し。大幅に打線を組み替えたが実らず、鬼門・バンテリンドームで今季5戦5敗となった。現役時代に阪神、ヤクルトなど4球団で計21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「狙いに工夫が欲しい」と、6番に降格した大山悠輔内野手の打席に注目した。

 この日、4番から6番に降格した大山は、2回の第1打席で詰まりながらも、一時は同点に追いつく中前適時打を放った。20打席ぶりの安打がタイムリーに。流れが変わるかと思われたが、野口氏がポイントに挙げたのは1点を追う4回1死二、三塁で迎えた第2打席だった。

 左腕・松葉が投じた初球のチェンジアップにタイミングが合わず、三ゴロに倒れた場面を振り返り「狙い球の絞り方。自分の打ちたい球を狙っているように見えた」と指摘。最悪でも犠牲フライで同点、単打でも逆転の可能性があっただけに、チームとしても痛い1打席だった。

「大山はどの打順を打ってもチャンスに回ってくる。それが宿命」

 技巧派の松葉に対し、ストレート1本に絞ったスイングに「あの場面で長打のある大山に、果たして初球ストレートを投げてくるか。1点リード、あと1イニングで勝利投手になる松葉は相当警戒している。百歩譲って投げるならボールゾーンから入ってくるはずです」と口にした。

 昨季はチームトップの93試合で4番を務めたが、好不調の波が激しいのが課題。今季は開幕4番を佐藤輝に奪われる形となったが、低調な打線には大山の活躍が不可欠だ。「長年、言われていることですが大山はどの打順を打ってもチャンスに回ってくる。それが宿命。打席の中でもう少し工夫が欲しい」と野口氏は期待を込めた。

 前日は大野雄の前に9回2/3まで完全投球の屈辱。1安打無得点と打線が機能しなかったが、この日も5安打1得点と変わらず。6連勝で息を吹き返したかと思われたが、その後は1勝4敗と再び厳しい状況が続く。連日、投手陣は好投を続けているだけに打線の援護は必要不可欠。大山の1打席、1打席がチームの状況を左右するといっても過言ではない。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)