大山が6番に降格しこの日の中軸は3番・中野、4番・佐藤輝、5番・山本

■中日 2ー1 阪神(7日・バンテリンドーム)

 6連勝で5月反攻に期待された阪神だったが、一転し2カード連続の負け越し。7日の中日戦(バンテリンドーム)でも5安打1得点と貧打に泣いた。不振の大山を6番に降格し、3番・中野、4番・佐藤輝、プロ初の5番に座った山本と大幅に打順を入れ替えたが機能しなかった。

 中日の先発・松葉から1点を奪うのがやっとだった。2回に大山が20打席ぶりの安打となる中前適時打で一時、同点に追いついたが、その後は盤石なリリーフ陣を捉えきれず今季バンテリンドームでは5戦5敗となった。

 前日は大野雄に10回途中まで完全投球を食らいサヨナラ負け。この日は左腕・松葉に対し4日のヤクルト戦から3試合連続無安打だった山本を5番に抜擢したが、見せ場は4回無死一、二塁で決めた犠打のみ。1点を追う9回の第4打席でもベンチは代打を送らず、守護神のR・マルティネスの前に遊飛に倒れた。

 現役時代に阪神、ヤクルトなど4球団で計21年間捕手とした野球評論家・野口寿浩氏は、この日のオーダーについて「首脳陣の考えで分からない部分もあるが、それだけ大山の打順を悩んだということでしょう」と分析。左腕対策として「熊谷、山本を使いたい気持ちは分かる。5番に関しては“繋ぎ”という部分もあったと思うが、迫力に欠ける中軸だったかもしれません」と口にする。

「中日も打線がもう少し機能すれば面白い存在に」

 阪神打線が思うように繋がらない部分もあったが、一方で野口氏は「昨年から調子はいいが、今年は輪をかけて良くなっている。」と中日の投手力を高く評価する。技巧派の松葉が5回4安打1失点と踏ん張り、その後は清水、祖父江、ロドリゲス、R・マルティネスのリリーフ陣が散発1安打に抑える快投だった。

 セ・リーグはヤクルトが巨人を破り首位に浮上し、4位中日までのゲーム差は「2」と混戦模様となっている。「巨人が好調でしたが、怪我人もあり分からない状況になってきた。ヤクルトも勢いが出てきましたし、中日も打線がもう少し機能すれば面白い存在になってくる」と野口氏。

 6連勝で息を吹き返すかと思われた阪神。開幕から課題だった“打線の繋がり”が解消されない限り、厳しい戦いはこれからも続きそうだ。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)