「投げない方が良さそうだな」 魔球スプリットがわずか2球だった

 エンゼルス・大谷翔平投手に「異変」が起きている。18日(日本時間19日)の敵地・レンジャーズ戦で6回7奪三振6安打2失点と好投したが、4勝目はならず。驚きだったのが投球割合だ。「魔球」と恐れられていたスプリットは、ここ数試合で極端に減っている。

 この日の94球のうち今季最速100.8マイル(約162.2キロ)を計測したフォーシームは40球。続いてスライダー29球、カットボール12球、カーブ11球で、スプリットはわずか2球しかなかった。前回11日(同12日)の本拠地・レイズ戦でもフォーシーム47球、スライダー26球、カーブ12球、スプリット7球。この2試合といえば、スライダーを投げる際に「わざとやってます」と右肘を下げるようになった試合だ。

 6回1死まで完全投球を続けた4月20日(同21日)の敵地・アストロズ戦では、スライダーがキレキレで35球。スプリットとフォーシームがそれぞれ19球、カーブ8球だった。以前は、ここ2試合のようにスプリットをセーブすることはなかった。スプリット減について、大谷は「投げない方が良さそうだなと。逆にそんなにリスクを追わなくていいと思うので。真っすぐとスライダーとカーブで十分いけるんじゃないかなという感じはありました」と語った。制球の難しいとされるスプリットより他の球種を生かした投球となっている。

“スプリット減”については、右肘を下げて投球するフォームの影響もありそうだ。「ちょっとメカニック的に思うようにいかない部分がある。それが試合の中でいい方向に転んでないところかなと思います」と振り返った。新たな勝負球スライダーを生かす投球が、この日はうまくいかなかった。また、飛ばないとされている公式球についても「柔らかい、ソフトだなっていう印象はあります。なので全体的にゴロを打たせるような感じのピッチングの方が比較的、いい数字が残る確率は高い」と語っている。空振り率の高いスプリットを多投してきた投球スタイルは、公式球の変更で変化してきているようだ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)