イースタン初優勝の楽天は初の日本一もつかみ取れるか

 10月5日にKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎でファーム日本選手権が行われる。今年はイースタン・リーグ優勝の楽天と、ウエスタン・リーグ優勝のソフトバンクがファーム日本一の座を争う。奇しくも同日、同じ九州・福岡で開幕する「パーソル CS パ」と同じカードなのだ。1軍に負けじと南国宮崎で展開される真剣勝負。出場する両チームの今季の軌跡を紹介したい。

 まずは楽天。ロッテ、DeNA、巨人との激しいデッドヒートの末、球団創設15年目にして初めてのイースタン・リーグ優勝に輝いた。チーム防御率はリーグ2位の3.01、81失策はリーグで2番目に少ない。大一番でも守備から試合を作り上げられるか。

 投手陣からタイトル受賞者が2人生まれた。胴上げ投手になったプロ5年目の小野郁投手は、14セーブで2年連続2度目の最多セーブ投手賞を獲得。また、プロ3年目の藤平尚真投手は勝率.818で勝率第1位投手賞に輝いている。藤平は9勝2敗、リーグ3位の防御率2.91、リーグ最多107奪三振を記録。9月には2試合連続完封勝利を挙げ、チームの優勝への原動力となった。ファーム日本選手権の先発マウンドを任される資格は充分に備えている。

若手打者が躍動の福岡ソフトバンク、4年ぶりの最頂点へ

 対するソフトバンクは開幕ダッシュこそ失敗したものの、前年王者の阪神を追い上げると、最終的には2位・オリックスと7.0ゲーム差をつけて3年ぶりのウエスタン・リーグ優勝を果たした。シーズンを振り返って、特に圧巻だったのは8月の9連勝だ。この期間は中村晃外野手、柳田悠岐外野手ら主力が調整のために出場していたとはいえ、若い選手たちも力を発揮していた。

 打線では開幕から好調だったコラス外野手が今季途中に育成から支配下登録。そして1軍で来日初打席初球本塁打を放った。プロ2年目の増田珠内野手、ルーキーの野村大樹内野手もシーズン最終盤に1軍昇格を果たしており、ファームでの鍛錬が実を結び始めている。

 ファーム日本選手権で活躍が期待されるのは育成の田城飛翔外野手だ。今季、好調をキープした田城は惜しくも首位打者を逃してしまったものの、リーグ2位の打率.307を記録。リーグ最多108安打を放ったヒットマンのバットで、チームを4年ぶりの頂点に導きたい。

 パ・リーグ同士による決戦は2014年以来、5年ぶりのこと。「パーソル CS パ」とともに注目したい大一番だ。(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)