来年3月の予選で五輪出場を目指すも…「将来のことは考えられない」

■メキシコ 3-2 アメリカ(プレミア12・17日・東京ドーム)

「第2回 WBSC プレミア12」は17日、3位決定戦が東京ドームで行われ、延長10回タイブレークの末、メキシコが3-2でアメリカにサヨナラ勝ち。今大会でアメリカ大陸の上位国1チームに与えられる東京五輪出場権を手にした。一方、アメリカは1勝3敗の危機的状況から“奇跡的”にメキシコとの直接対決のチャンスを得たが、五輪切符は目前で手からこぼれ落ちた。

 13日のスーパーラウンドオーストラリア戦に敗れた時点で1勝3敗となったアメリカは、この時点で決勝進出の可能性が消滅。一方でライバルのメキシコは3勝0敗で、2連敗しない限り決勝進出と東京五輪出場が決定という状況になっていた。しかし、そこからメキシコが連敗し、決勝進出を逃して3位に転落。アメリカも最終戦でチャイニーズ・タイペイに逆転勝ちして2勝3敗とし、直接対決の結果で4位に滑り込んだ。

“奇跡的”に実現したメキシコとの3位決定戦。アメリカは試合の主導権を握る。初回にアデルのソロで幸先よく先制。6回には同点に追いつかれたが、7回にはダルベックのタイムリーですぐさま勝ち越した。しかし、迎えた9回、オリックスでプレーする守護神ディクソンが同点ソロを浴び、タイブレークの延長戦に突入。10回は1死満塁から無得点に終わると、その裏、同じく1死満塁からナバーロにサヨナラタイムリーを許した。

 何度もガッツポーズを見せるなど、気迫の投球で5回3安打無失点と好投したポンセは「全力を尽くして戦ったが、残念ながらこういう結果になってしまった」と、悔しさを隠せず。スコット・ブローシャス監督も「この結果にチームとしては非常にガッカリはしている」と疲れた表情で語った。

 アメリカは、来年3月のアメリカ大陸予選の1枠、世界最終予選の1枠を争う厳しい戦いに巻き込まれることになる。指揮官は「まだ将来のことは考えられない」としながらも、「挑んでいくことになると思う」と話した。(工藤慶大 / Keita Kudo)