中村は今季4本の満塁弾、高山は史上17人目の劇的アーチだった

 2019年のシーズン記録を回顧する。今年は「満塁本塁打」に関する記録がたくさん生まれたシーズンだった。

○通算満塁本塁打 20本 中村剛也(西)史上1位

 既に昨年の時点で、史上1位の16本を打っていた中村だが、今季さらに4本の満塁本塁打を加えて20本の大台に乗せた。

・NPB通算満塁本塁打 5傑(試合数は2019年シーズン終了時の通算)
1中村剛也 20本/1664試合(西武)
2王貞治 15本/2831試合(巨人)
3藤井康雄 14本/1641試合(阪急-オリックス)
3中村紀洋 14本/2267試合(近鉄-オリックス-中日-楽天-横浜-DeNA)
5小久保裕紀 13本/2057試合(ダイエー-巨人-ソフトバンク)
5江藤智 13本/1834試合(広島-巨人-西武)
5駒田徳広 13本/2063試合(巨人-横浜)
5井口資仁 13本/1915試合(ダイエー-ロッテ)

 中村剛也は2位の王貞治より1100試合以上も少ない試合数で20本。これまで「満塁男」といえば藤井康雄だったが、中村剛也はその称号を引き継いだと言えるだろう。

○シーズン満塁本塁打 4本 中村剛也(西)パ・リーグタイ記録

 シーズン4満塁本塁打はNPB史上2位タイでもある。中村がシーズン4満塁本塁打を記録したのは2度目。

・シーズン満塁本塁打5傑
1西沢道夫 5本/1950年(中日)
2門田博光 4本/1983年(南海)
2ブーマー 4本/1987年(阪急)
2バークレオ 4本/1988年(西武)
2今岡誠 4本/2005年(阪神)
2ウッズ 4本/2006年(中日)
2中村剛也 4本/2015年(西武)
2中村剛也 4本/2019年(西武)

 中村剛也は今季、2015年以来4年ぶりに打点王を獲得したが、4本の満塁弾だけで16打点を荒稼ぎした。

○代打満塁サヨナラ本塁打 高山俊(神)2019.5.29 巨人戦

 甲子園での巨人戦で引き分けが迫る延長12回4−4の同点、1死満塁で植田の代打で打席に立った高山は池田駿から右翼ポール際に劇的な一発を放った。代打満塁サヨナラ本塁打は史上17人目。

樋笠一夫(巨人) 1956.3.25(巨4-3中)
藤村富美男(大阪) 1956.6.24(阪4-1広)
池田純一(阪神) 1970.7.29(神4-0ヤ)
広野功(巨人) 1971.5.20(巨7-5ヤ)
今井務(東映) 1972.8.30(映10-6ロ)
飯田幸夫(中日) 1974.9.3(中6-2広)
岩下正明(ヤクルト) 1982.4.6(ヤ6-2広)
柳原隆弘(近鉄) 1984.6.11(近5-2南)
藤田浩雅(阪急) 1988.6.18(急10-7南)
グレン(阪神) 1996.5.01(神9-5横)
広永益隆(オリックス) 1998.7.7(オ7-3ロ)
北川博敏(近鉄) 2001.9.26(近6-5オ)
藤井康雄(オリックス) 2001.9.30(オ7-6ロ)
小田嶋正邦(横浜) 2003.7.18(横9-5巨)
長野久義(巨人) 2011.10.22(巨5-2横)
鵜久森淳志(ヤクルト) 2017.4.2(ヤ8-4D)
高山俊(阪神) 2019.5.29(神8-4巨)

 高山は阪神(大阪含む)では、4人目の快挙だ。

 代打ではないが今季は更に2本満塁サヨナラ本塁打が出ている。

中田翔(日本ハム)2019.3.29(日7-3オ)
山田哲人(ヤクルト)2019.9.4(ヤ11-7広)

 中田翔の一発は開幕戦。これは史上3人目。また同じ開幕戦、西武―ソフトバンクでも山川穂高が満塁弾を打っている。

○初本塁打が満塁本塁打 江村直也(ロ)、楠本泰史(De)

江村直也(ロッテ) 2019.6.2西武戦/ZOZOマリン/4回二死/松本航
楠本泰史(DeNA) 2019.6.9西武戦/横浜/8回二死/ヒース

ともに西武戦で記録。NPB史上85、86人目。(広尾晃 / Koh Hiroo)