今季引退の畠山、41セーブを挙げたバーネットら記録と記憶に残る選手たち

 ヤクルトにとって2010年代は激動の10年だった。2015年にリーグ優勝を飾るなどAクラスは4度、一方でBクラスが6度。今季は16連敗を喫するなど59勝82敗2分で最下位に終わった。この10年で最下位は4度(13、14、17、19年)だった。

 ただ、暗い話題だけではない。山田哲人内野手がトリプルスリーを3度(15、16、18年)達成し、村上宗隆内野手が今季36本塁打、96打点で新人王を獲得した。今秋のドラフト会議では高津臣吾新監督が奥川恭伸投手(星稜)を抽選で引き当てるなど、明るい話題もあった。栄光も苦悩もあった2010年代ベストナインを、Full-Count編集部が“独自”目線で選出する。

【投手】
先発 石川雅規
中継ぎ 秋吉亮
抑え バーネット

 石川は2002年の入団から5年連続で2桁勝利、10年代にも4度の2桁勝利を飾った。15年には13勝(9敗)、防御率3.31でリーグ優勝に貢献し、中村と最優秀バッテリーに選ばれた。10年代の投手陣を今季限りで引退した館山昌平投手、13年に新人王になった小川泰弘投手らと引っ張った。

 中継ぎには秋吉(日本ハム)を挙げたい。プロ1年目の2014年から中継ぎとして61試合に登板。3勝4敗19ホールド、防御率2.28と活躍すると、翌15年は球団記録となる74試合に登板して22ホールドを挙げ、優勝に貢献。18年オフに交換トレードで日本ハムに移籍したが、ヤクルトファンの心に残っている投手だ。

 バーネットは2010年から6年間ヤクルトに所属し、最初は先発としてスタート。来日初登板で2桁奪三振をマークして白星を挙げたのはセ・リーグ史上初の快挙だった。12年に33セーブ、15年には41セーブでタイトルを獲得するとともに防御率1.29と圧巻の成績でリーグ優勝に貢献した。

山田哲は14年にレギュラー定着、史上初となる3度目のトリプルスリーを達成

【内野手】
捕手 中村悠平
一塁 畠山和洋
二塁 山田哲人
三塁 宮本慎也
遊撃 川端慎吾

 2010年代前半は相川亮二捕手(現巨人コーチ)が主にマスクをかぶったが、中盤、後半は中村が正捕手に。15年には自己最多の136試合に出場。チームを優勝に導き、ベストナイン、ゴールデングラブ賞などを受賞した。畠山は2010年から6年連続2桁本塁打を放つなど、通算128本塁打。リーグ優勝した15年には打点王(105打点)にも輝いた。12年、15年はゴールデングラブ賞も受賞。今季限りで引退した。

 山田哲は4年目の2014年にレギュラーに定着し、打率.324をマーク。15年には打率.329、38本塁打、34盗塁で自身初のトリプルスリーを達成。16、18年にも達成し、史上初のトリプルスリー複数回達成者となった。今季も開幕から33連続盗塁成功、さらに昨季から合わせると38連続盗塁成功というNPB記録を作った。

 2008年途中に遊撃から三塁にコンバートされた宮本は10年に三塁手として初めてゴールデングラブ賞を獲得。12年まで3年連続で受賞した。(遊撃手時代を含めると10回)。11年にはリーグ3位の打率.302をマーク。12年5月には41歳5か月で通算2000安打を達成した。攻守で長くチームを支え、13年限りで現役引退した。

 2010年前半は遊撃手を務めていた川端を遊撃手で選出したは。優勝した2015年には打率.336、195安打、8本塁打、57打点で首位打者、最多安打の両タイトルに輝き、ベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞した。近年は怪我との戦いだが、存在感は際立つ。

【外野手】
ウラディミール・バレンティン
雄平
青木宣親

 バレンティンは2011年からヤクルトに所属し、初年度から31本塁打を放つ活躍を見せ、本拠地で初めてのクライマックス・シリーズ進出にチームを導いた。12年はファーム落ちを経験しながらも、2年連続本塁打王。2013年にはNPB記録の60本塁打を放ち、3年連続の本塁打王。今季も33本塁打を放ち、93打点、打率.280をマーク。シーズン後に退団した。

 雄平はプロ入り時は投手だったが、2010年代に入って野手に転向。14年には141試合に出場、打率.316、23本塁打96打点を挙げて外野手としてベストナインに選ばれた。1勝以上挙げた投手でシーズン20本塁打を記録したのは、プロ野球4人目で球団初の出来事だった。

 青木は2005年から6年連続で打率3割を超え、11年まで7年連続でベストナインに選ばれた。10年には05年に続いてシーズン200安打を達成。最終的には209安打まで伸ばした。シーズン打率は.358で自身3度目の首位打者に輝いた。12年にMLBに挑戦して7球団を渡り歩き、18年にヤクルトに復帰。今季も打率.297、16本塁打58打点をマークするなどベテランとして今もチームを引っ張っている。

【監督】
真中満

 2015年に小川淳司監督からバトンを受けて就任。1年目に76勝65敗2分で14年ぶり7度目のリーグ優勝を達成した。クライマックス・シリーズでも巨人を下して日本シリーズに進出した。(Full-Count編集部)