「3割目標って言ってきましたけど、打率を意識してしまうと微妙だった」

 ソフトバンクの今宮健太内野手が10日、北九州市内で行っている自主トレを報道陣に公開した。高田知季内野手や周東佑京内野手、川瀬晃内野手、楽天の村林一輝内野手らと約6時間に渡って汗を流した。

 昨季は太もも裏の肉離れによる故障離脱もあり106試合の出場に終わった。2年続けて怪我に苦しんだシーズンとなっただけに、今季は「怪我のない1年にしたい」と1年を通じてプレーできるコンディションを維持することを目指している。

 プロ11年目を迎える今季は自己最多となるシーズン「20本塁打」を目標に掲げる。これまでは打率3割を目標に掲げてきたが、少しばかり方向を転換。打率ではなく、本塁打数に視線を向けるようにする。

 これにはれっきとしたワケがある。「これまで3割目標って言ってきましたけど、打率を意識してしまうと微妙だったので。現実的な目標を掲げてやっていこうかなと思った」。打率を意識するあまり、その上下動によって精神的な焦りが生じることもあった。

 その上での「20本塁打」宣言だ。昨季序盤はリーグ首位打者に立つほど打撃が好調だった。自分のスイングで力強い打球を飛ばすことによって、力強い打球が飛び、それが野手の間を抜けてヒットになることが多かったと実感。“打率を残すこと”を意識するのではなく、20発打てるくらいの力強い打球を飛ばすことが結果的には率にも繋がるという考えに辿り着いた。

 昨季は太ももの状態が悪化した後半戦は、足への負担を考えて打撃の形が前半と一変した。「ベストは序盤の打撃。(序盤の)DeNAの宮崎さんの打ち方と、(後半戦は)全く違う打ち方をしていた。ゆっくり、早い段階でタイミングをとって、一気に吐き出す形がいいのかなと思っています」と語る今宮。この自主トレでは、その序盤の形を取り戻していく作業も進めていく。

 昨季は78キロあった体重を3キロほど減らし、食生活にも気を配るようになってきた。「今はまだショートを守り続けたい思いがある。いつか出来なくなるまでは挑戦しないといけない。1年1年が勝負になる年になってきた。しっかり動けるようにしたいなと思います」。まだ、その座を譲る気はさらさらない。20本塁打を目指す“新打撃スタイル”で2020年シーズンに挑む。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)