キャンプ前日の宮崎空港にはファン350人が集結、松坂「テンション上がりますよね」

 松坂大輔投手が14年ぶりに復帰した西武。2月1日からの宮崎・南郷キャンプではどれほどの“平成の怪物フィーバー”が巻き起こるのだろうか。

 キャンプイン前日の31日。松坂は宮崎空港での歓迎セレモニーで、ファン約350人(球団発表)の出迎えを受けた。空港ビル1階の会場はもちろん、吹き抜けの2階からも、3階からもファンが乗り出すようにして怪物の姿を目で追っていた。「これだけたくさんの人が来てくれると、テンション上がりますよね」と笑顔がこぼれたのも無理はない。

 実は、西武ナインの大半が羽田からの日本航空便で宮崎入りしたのに対し、松坂は名古屋発便でひと足早く到着していた。現役時代から松坂と親交の深い潮崎哲也球団編成グループディレクターは「自主トレとか忙しくて、中日時代の名古屋の自宅を引き払う手続きが残っていたらしいよ」と明かした。

 大リーグ、ソフトバンク、中日を渡り歩いた松坂だが、やはりライオンズブルーのユニホームが一番似合う……。衝撃的な活躍が多かっただけに、そう考えるファンも多いだろう。1999年、高知・春野で行われたルーキーイヤーの春季キャンプでは大フィーバーを巻き起こし、同僚の谷中が背番号18のユニホームを着て“影武者”を務めファンを引き付けたことは、球史にもそうそう類例を見ない“伝説”だ。そんな騒ぎが、今年の南郷でも見られるのだろうか。

 相変わらず人気は高く、すでにチームの注目度アップに貢献しているのは間違いない。ただし、南郷は宮崎空港から車で1時間超。同じ宮崎県内でも巨人、ソフトバンクのキャンプ地に比べ、アクセスがいいとはいえない。

 また、当時18歳だった若武者は日米通算プロ22年目、39歳の大ベテランとなった。キャンプ初日のブルペン入りは「考えていない」と否定。中日に所属した昨年の沖縄・北谷キャンプでは、押しかけたファンと接触した際に右腕を引っ張られ、右肩を痛めて調整に暗い影を落とし、昨季の1軍登板がわずか2試合にとどまった経緯もあるだけに、何かと慎重さを求められる状況だ。

「フィーバーが起こるかどうか? それこそ、大輔(の動き)次第でしょう」とは、前出の潮崎ディレクター。平成の怪物がキャンプの段階から令和のファンに猛アピール……といくかどうか。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)