韓国プロ野球は5・5開幕も日本プロ野球は5月中の開幕断念「最善と最悪のシナリオ」

 新型コロナウイルスの影響で5月中の開幕を断念したプロ野球は「最悪のシナリオ」なのか……。米放送局「NBCスポーツシカゴ」は日本プロ野球(NPB)と5月5日に無観客で開幕することを決めた韓国プロ野球(KBO)を比べ、「韓国と日本の野球の行方が、大リーグ(MLB)にとっての最善と最悪のシナリオを示している」と伝えた。

 3月28日に開幕する予定だった韓国プロ野球は5月5日に晴れて開幕を迎える。日本プロ野球は17日の12球団代表者会議で交流戦中止を決め、当初の143試合から削減されることになったのに対し、韓国は予定通り144試合を行う予定となっている。新型コロナウイルスの感染者が確認されてから、迅速かつ広範囲な検査を実施した韓国政府と、何かと対応遅れが目立つ日本政府。同局は厳しく指摘している。

「日本は(韓国と)とても異なった状況だ。最初のピークは過ぎたものの、第二の波が訪れ、医療崩壊の危機に直面している。もちろん、アメリカは韓国のように新型コロナウイルスの拡大が防げる状態ではすでにない。しかし、この韓国プロ野球と日本プロ野球の状況が、MLBが直面している最善と最悪のシナリオを示している」

 大リーグではアリゾナ、フロリダ両州のキャンプ地を利用し、無観客で公式戦を行うことなどを検討している。しかし、同局は日本球界から阪神の藤浪晋太郎投手ら3選手のPCR検査で陽性と診断されたことを挙げ、こう危惧している。

「理想的なことを言うと、アメリカでも検査をもっと普及させて、選手をアリゾナに集めて、無観客で、選手を定期的に検査しながら、野球シーズンを行えれば、と思う。しかし、危険な可能性の1つは日本で起こっていることが、アメリカでも起こることだ。もし、隔離された状態で、選手が1人でも陽性になれば、リーグはすぐにシャットダウンされるだろう」

「日本が証明したように(開幕するには)タイミングがとても重要だ。ホワイトソックス捕手のジェームズ・マッキャンが最近言ったように『もし物事を急かせば、大惨事を招くことになるかもしれない』ということだ」

 開幕が大幅に延期されている大リーグは先の見通せない状況が続いている。日本も新型コロナウイルスの早期収束へ“一致団結”が求められていることは間違いない。(Full-Count編集部)