チームへの貢献度を測るWAR、セ上位は広島勢が席巻

 プロ野球は前半戦が終了。セ・リーグは広島が2位阪神に8ゲーム差をつけて首位を独走し、パ・リーグは首位楽天と2位ソフトバンクが熾烈な争いを繰り広げている。では、シーズン半分が終了した時点で最もチームに貢献した選手は誰だったのか。

 メジャーリーグで重視されている指標の1つにWAR(Wins Above Replacement)がある。WARとは、打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を示すもので、そのポジションの代替可能選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを表すもの。「控えレベルの選手が出場する場合に比べて、どれだけチームの勝利を増やしたか」がわかる。

 DELTAが独自集計したWARで、前半戦終了時点でのセ・パ両リーグの投手、打者別トップ10を見てみよう。

【セ・リーグ】

○野手
1、丸佳浩(広) 5.2
2、坂本勇人(巨) 5.0
3、田中広輔(広) 3.0
4、鈴木誠也(広) 2.9
5、菊池涼介(広) 2.6
6、桑原将志(De) 2.6
7、宮崎敏郎(De) 2.5
8、上本博紀(神) 2.4
9、山田哲人(ヤ) 2.3
10、ホセ・ロペス(De) 2.3

○投手
1、菅野智之(巨) 3.8
2、マイルズ・マイコラス(巨)3.3
3、ランディ・メッセンジャー(神)2.7
4、岡田明丈(広) 2.6
5、井納翔一(De) 2.5
6、九里亜蓮(広) 2.2
7、野村祐輔(広) 2.1
8、濱口遥大(De)1.9
9、ラウル・バルデス(中)1.9
10、能見篤史(神) 1.8

 野手では首位広島を牽引する丸がトップ。打率.319はリーグ4位、16本塁打は同5位、57打点は同4位と3番としての役割を果たし、守備面、走塁面での貢献度も高い。実に5勝の上積みを広島にもたらしているとの計算だ。広島は「タナキクマル」+鈴木と打線の1?4番がトップ5以内に入った。

 投手では、リーグ単独トップの9勝、同2位の防御率2.20をマークしている菅野が1位。さらに、マイコラスも2位と奮闘している。巨人は野手2位の坂本も含めて中心選手が上位に顔を出しているが、チームはリーグ4位と苦しんでいる。

パ・リーグの野手トップは3冠王の柳田ではなく…

【パ・リーグ】

○野手
1、秋山翔吾(西) 5.2
2、柳田悠岐(ソ) 4.9
3、近藤健介(日) 3.9
4、源田壮亮(西) 3.6
5、西川遥輝(日) 3.3
6、浅村栄斗(西) 3.1
7、今宮健太(ソ) 3.1
8、茂木栄五郎(楽) 3.1
9、カルロス・ペゲーロ(楽) 2.4
10、鈴木大地(ロ) 2.2

○投手
1、則本昂大(楽) 4.4
2、菊池雄星(西) 3.2
3、東浜巨(ソ) 3.0
4、美馬学(楽) 3.0
5、岸孝之(楽) 3.0
6、野上亮磨(西) 2.6
7、山岡泰輔(オ) 2.3
8、リック・バンデンハーク(ソ)2.2
9、ブライアン・ウルフ(西)2.0
10、ブランドン・ディクソン(オ)2.0

 パ・リーグの野手は、秋山がリーグ3冠王の柳田を抑えて1位。どちらも攻守両面で貢献度が高く、ハイレベルな争いとなっている。打率.407をマークしながらヘルニア手術を受けて今季絶望となった近藤が3位。ルーキーながら遊撃手として圧倒的な守備力で存在感を放つ源田が4位となっている。

 投手では、メジャー記録に並ぶ8試合連続2桁奪三振をマークした則本がトップ。リーグトップの防御率2.03と好調を維持する菊池が続く。また、今季ソフトバンクの先発ローテの軸に成長した東浜が3位。則本と共に首位楽天を支える美馬、岸が続いた。

 やはりチームの中心となっている選手が多く、丸や則本、柳田らは、チームがリーグ制覇した場合にはMVPの有力候補にもなってくるはず。後半戦も、チームに勝利をもたらす選手たちの活躍に注目したい。(Full-Count編集部)