10点差をひっくり返したヤクルト

 ヤクルトは26日、神宮球場の中日戦で、0-10から10点差をはね返して延長10回、11-10とサヨナラ勝ちをした。10点差逆転勝ちはNPB史上最大。これで4例目だ。

〇1949年10月2日 京都・衣笠球場
大映スターズ
109 000 000……10
000 003 431X…11
大陽ロビンス

勝投手 江田貢一 6勝15敗
敗投手 木場巌 2勝4敗
HR【大】藤井勇15号

 1リーグ時代最後の年。大陽ロビンスは、太陽ではなく「大」。「点が取れるように」という縁起担ぎだったが、その甲斐があったか、史上初の大逆転となった。

〇1951年5月19日 大分県立春日浦球場
松竹ロビンス
000 011 353……13
034 113 000……12
大洋ホエールズ

勝投手 小林恒夫 5勝3敗
敗投手 林直明 5勝2敗
HR【松】岩本義行9号、小鶴誠8号、9号、小林恒夫1号、【大】矢野純一1号、2号、杉浦清3号、4号、高野裕良2号

 松竹は大陽が名称変更したチーム。小鶴誠、岩本義行、真田重男などのちに野球殿堂入りする大選手が、両方の試合に出場している。セ初の10点差逆転。

〇1997年8月24日 大阪ドーム
千葉ロッテマリーンズ
550 000 000 000……10
001 140 301 001X…11
近鉄バファローズ

勝投手 赤堀元之 7勝6敗14S
敗投手 吉田篤史 4勝2敗2S
HR【近】村上嵩幸2号、クラーク17号

 前回の事例から46年後、パ初の10点差逆転勝利。今も現役の福浦和也が8番一塁で先発出場している。

今年だけで10連敗以上が4例

〇2017年7月26日 明治神宮野球場
中日ドラゴンズ
030 340 000 0……10
000 000 280 1X…11
東京ヤクルトスワローズ

勝投手 石山泰稚 2勝4敗
敗投手 伊藤準規 0勝1敗
HR【中】藤井淳志3号、【ヤ】中村悠平1号、バレンティン16号、大松尚逸2号

 前回の事例から20年後。セ・リーグでは67年ぶり2例目。延長戦での逆転勝利も2例目。ヤクルトは7回裏の攻撃前まで0-10で、最も遅い回からの大逆転だった。

 大逆転勝利をした3チームのシーズン成績は以下の通り。

1949年大陽ロビンス 8球団中8位
1951年松竹ロビンス 7球団中4位
1997年近鉄バファローズ 6球団中3位

 こうした大乱戦になるのは、投手力が弱いチームが多く、優勝は難しいようだ。ヤクルトも現時点で最下位に沈んでいる。今季は5月7日に阪神タイガースが広島を9点差をはね返して逆転勝利している。9点差の逆転勝利も、6例しかない。

 同じ年に9点差以上の逆転劇が2回演じられたのは史上初。今年は10連敗以上が4例あるなど、珍しい記録が頻発している。これからどんな記録が生まれるだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)