試合中にマウンドを下りて本塁へ向かって歩くと…

 7月30日(日本時間31日)にレンジャーズのエイドリアン・ベルトレ内野手が史上31人目のメジャー通算3000安打を達成した。数多くのメジャーリーガーを輩出しているドミニカ共和国出身選手としては初の快挙。オリオールズ戦で三塁線を破る二塁打を放つと、チームメイトや家族、本拠地ファンから大きな拍手と歓声が送られた。

 そんなベルトレを、どうしても祝福したい人物がいた。ベルトレが2005年から2009年までマリナーズに在籍した時のチームメイト、エース右腕フェリックス・ヘルナンデスだ。共に戦い友情を深めた2人は、ベルトレがマリナーズを離れて対戦相手となった後も、互いにベンチから野次ったり声援を送ったりじゃれ合ったり。真剣勝負の中でも、大親友だからこそできる遊び心に溢れた絆を育んできた。

 31日(同8月1日)からレンジャーズ本拠地で始まったマリナーズ3連戦の初戦マウンドに上がったヘルナンデスは、初回、オドルに先制2ランを浴びた後、打席にベルトレを迎えると、おもむろにマウンドを降りて本塁へと歩き始めた。バッターボックスで打席の準備を始めていたベルトレに声を掛けると、がっちりハグを交わして通算3000安打達成を祝福した。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」によれば、先発のため試合前にベルトレを直接祝福できなかったヘルナンデスは「やろうと思っていたんだ。最初に思いついたのが、本塁に行って彼を祝うこと。昨日成し遂げたことは信じがたいほど素晴らしいことだから」と話し、親友の快挙を手放しで喜んだという。

 ヘルナンデスの粋な計らいに、ベルトレはセンタ前ヒットという形で“返礼”。記事では「(ベルトレは)常にヒットを打つ…親愛なる友と感動の瞬間を分かち合った後でさえ」と、親友から容赦なく3001安打目を放ち、新たな一歩を踏み出したベテラン野手を称賛した。(Full-Count編集部)