技術の高さが光る場外弾にラミレス監督も「状態は非常に良さそう」

 これはいよいよ“本物”か。DeNAの新外国人タイラー・オースティン内野手が2日、横浜スタジアムで行われた楽天との練習試合に「3番・右翼」で先発出場。3回に左翼場外へ2ランを放つなど3打数3安打2打点の活躍で存在感を示した。メジャー通算33本塁打の右の大砲は、2月、3月のオープン戦で12球団トップタイの4本塁打を量産していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で約2か月間実戦を離れた後も、その勢いに衰えは感じられない。

「はっきり覚えていないけれど、場外ホームランはメイビー(たぶん)初めて」と笑ったオースティン。驚異の長距離弾は、楽天の左腕・弓削が投じた内角ベルト付近に食い込むカット系のボールを腕をたたんで巧みにとらえたものだった。

 技術の高さをうかがわせたが、そこはまだ開幕前。お互いにデータ不足で、相手投手が“エサ”をまくケースもある。過去にオープン戦で打ちまくった新助っ人が、開幕した途端鳴りを潜めた例は枚挙に暇がない。アレックス・ラミレス監督も「状態は非常に良さそうだが、毎試合打てる人はいない。良い時も悪い時もあるだろう」と冷静だ。

 打順もオープン戦序盤では2番を打つなど様々な可能性を探る。「今週の6試合は3番で行くが、様子を見て来週は変えるかもしれないし、シーズンはまだどうなるかわからない。いろいろ選択肢があるのは良いことだ」とラミレス監督。いずれにせよ、新主将で4番を打つ予定の佐野恵太内野手とともに、筒香がメジャーへ流失した後の打線で鍵を握る存在であることは間違いない。

 来日当初は、米国でモデル活動をしていた夫人・ステファニーさんの美貌と抜群のプロポーションも話題になった。「(外出自粛期間中は)妻にトレーニング方法を教わって、一緒にやっていた。それに、僕は魚介類を食べられないのだが、彼女は肉や豆を使って栄養のある料理を作ってくれているよ」とのろける。人気の出る要素が豊富なキャラクターだけに、なおさら期待が高まっている。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)