投手陣の投げ込みや救援の起用法は「大きな変化」とカルチャーショックも受けた様子

 今季楽天でセットアッパーを任される右腕フランク・ハーマンが、米データサイト「ファングラフス」にさまざまな角度から焦点を当てたNPB考察を寄稿した。その中で、主に投手の練習法やブルペンの起用法について、日米では大きな違いがあることを指摘している。

 まずハーマンが伝えたのは、ブルペンの起用法だ。メジャーでは一般的に「3連投」もしくは「4試合中3試合に登板」の場合は、2日は起用が見送られる。だが、NPBはメジャーよりも試合のない日が多いためか「必要とあらば4連投、5連投も辞さない」とし、自身も「19試合中13試合投げた後で、9日間(7試合)投げないこともあった」と、起用法に“波”があることを伝えた。

 また「ここではみんな、とにかく投げる」と練習での投げ込みに注目。打撃練習中にはほぼ毎日遠投したり、救援投手はほぼ全員が試合中にブルペン投球をすることを伝え、「セットアッパー以外の投手や若手投手には選択の余地がない」と“決まり”になっているとした。春キャンプで救援投手もブルペンで100球以上投げることも紹介し「メジャー球団は“肩を温存すること”や量より質が重んじられるので、大きな変化だった」と“カルチャーショック”を受けたことを明かしている。

 また、日本でもほとんどの球団がデータシステム「トラックマン」を導入していることにも触れているが、同時に「戦略決定の過程でどれだけ活用しているのかは謎。データよりも直感や最近の仕事ぶりが起用法決定に大きく関連しているようだ」と鋭い考察も投げかけた。

「日本のボールはメジャー球より小さく手に吸い付く感じ」「2球で追い込んだら捕手は3球目を外す傾向にある。3球目でヒットを打たれるのが怖いようだ」「日本の応援は素晴らしい雰囲気を生み出す」など、率直で興味深い分析を披露したハーマン。最後にNPBの好きな点として「試合開始が6時」「移動に時差がない」「打撃練習中に球拾いがない」「ブルペンは屋内でエアコンが効いている」「月曜日は定休。時には週2日休みもある。おかげで選手はより健康に過ごせ、チームは最強メンバーで試合に臨める」ことを挙げている。

 またNPBの好きではない点として「初回からひっきりなしにバントをしてくる」「12球団が2リーグなので同リーグと対戦が多い」「試合のない“オフデー”に練習がある」ことを挙げた。

 名門ハーバード大出身の頭脳明晰な右腕が伝えた客観的かつ的確な“スカウティングリポート”。こういう視点を持つからこそ、日本球界にいち早く順応できたのかもしれない。(Full-Count編集部)