試合開始14時、ライブ開始17時半…石川は1安打完封、2時間21分の快投劇

■ソフトバンク 4-0 西武(1日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは1日、本拠地PayPayドームで行われた西武戦に4-0で快勝した。先発の石川柊太投手は6回途中まで西武打線をノーヒットに封じる好投。西武打線をわずか1安打に封じて9回まで投げ切り、自身初完投初完封を飾った。

 初回に栗原が3ランを放って援護を貰うと、石川が圧巻の投球。初回2死からは4者連続奪三振。6回2死からスパンジェンバーグに右前安打を浴びてノーヒットノーランの快挙は逃したものの、許した安打はこれだけ。9回まで1人で投げ抜き、自己最多の13奪三振でプロ初完投初完封。今季のチーム完投&完封の1号にもなった。
 
 8回の時点で球数は100球を超えていたが、首脳陣から意思を聞かれた石川は続投を志願した。「完投できなかった試合は覚えているので、やっておきたいなというのがあった」と振り返るのは2018年4月19日の楽天戦。8回まで2失点力投しながら、9回に1点を奪われて途中降板、敗戦投手となった試合だ。「投げ切りたかった思いがあった」からこそ、未知の完投&完封を志願した。

 人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の大ファン「モノノフ」として知られる石川。7月12日に行われた楽天戦では7回2安打1失点と、この日同様に快投した。この日は百田夏菜子さんの誕生日で、試合後には佐々木彩夏さんのライブ配信があった。

石川が続投を志願したワケ、脳裏にあった2年前の悔しさ

 そして、この日は17時半から「『ももクロ夏のバカ騒ぎ2020【ライブ前日】MomocloManiaで予習SP」が予定されていた。石川は「それは試合時間によってなんで。これだと見れますね」。試合開始は14時で、試合時間はわずか2時間21分。ハイテンポ投球でライブが始まる17時半に十分に間に合った。

 ただ、石川は「本番は明日です」とも。2日の17時半からは「ももクロ夏のバカ騒ぎ2020 配信先からこんにちは」がライブ配信される。1日はあくまでも“予習”だが、初完投初完封を達成したことで“本番”も「気持ちよく見られる」と笑った。

「1週間いろんな人がケアしてくれたり気を使ってくれて、恩返しできるのはいいこと。また頑張ろうと思います」と、この1週間を支えてくれた周囲への感謝も忘れなかった石川。“オタクの鑑”とも言われる右腕が見せた圧巻の“怪盗”ならぬ“快投”だった。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)