前田はメジャートップのWHIP 0.75、田中は頭部打球直撃で出遅れるも初勝利

 60試合制の短縮シーズンとなったMLBは、チーム内の新型コロナウイルス感染拡大で一時活動休止となっていたカージナルスを除く29球団が30試合以上を消化してシーズンを折り返した。ここでは、日本人選手たちの前半戦を振り返ってみたい。

○大谷翔平(エンゼルス・3年目)
投:2先発、0勝1敗、防御率37.80、1回2/3、3奪三振、WHIP 6.60
打:29試合、打率.185、5本塁打、18打点、5盗塁、OPS.670

 トミー・ジョン手術から約2年ぶりに投手復帰した大谷だが、2先発目で右肘の屈筋回内筋痛と診断され、投手としては今季絶望となってしまった。打者としては5本塁打を放ったものの、自己ワースト更新の20打席連続無安打など打率.185。チームも12勝25敗でア・リーグ最低タイの勝率.324に沈み、主力のカストロ、ラステラ、グッドウィンをトレード放出した。後半戦の復調が待たれる。

○ダルビッシュ有(カブス・8年目)
7先発、6勝1敗、防御率1.47、43回、52奪三振、WHIP 1.00

 最も勢いに乗っているのはダルビッシュだ。カブス3年目となった今季は、ここまでナ・リーグ2冠の6勝&防御率1.47。7・8月度の月間MVPも受賞し、ナ・リーグ中地区首位を走るチームを牽引している。サイ・ヤング賞争いでも筆頭候補に挙げられ、日本人初受賞にも期待がかかる。

○前田健太(ツインズ・5年目)
7先発、4勝1敗、防御率2.53、42回2/3、48奪三振、WHIP 0.75

 今季からトレードでツインズに加入した前田も好調。ここまで22勝16敗のア・リーグ中地区3位につけ、ポストシーズン進出を目指すチームの原動力になっている。特に、1イニングあたり何人の走者を出したかを示すWHIP 0.75はメジャートップの数字と安定感は抜群だ。

○田中将大(ヤンキース・7年目)
6先発、1勝1敗、防御率3.38、26回2/3、24奪三振、WHIP 1.05

 練習中に頭部打球直撃のアクシデントで開幕に出遅れた田中も、本来の姿に戻ってきた。球数制限もあり早いイニングでの降板が続き、試合を作りながらも5試合連続で勝ち星なし。しかし、1日(日本時間2日)のレイズ戦で6回3安打2失点の好投で今季初勝利を挙げた。後半戦の投球にも勢いがつきそうだ。

○菊池雄星(マリナーズ・2年目)
5先発、1勝2敗、防御率6.12、25回、27奪三振、WHIP 1.40

 菊池も苦しみながら今季初勝利を手にした。8月27日(同28日)の敵地パドレス戦で5回7安打3失点と粘投、速球は最速97.6マイル(約157.1キロ)を記録した。ここまでは5先発で防御率6.12と数字には現れていないが、25投球回を上回る27奪三振をマークするなど進化中。後半戦の巻き返しに期待がかかる。

山口はタイブレーク2連敗デビュー、筒香&秋山はともに打率1割台と苦戦

○平野佳寿(マリナーズ・3年目)
4登板、0勝0敗1ホールド、防御率0.00、4回、3奪三振、WHIP 1.50

 新型コロナウイルス感染によって開幕に出遅れた平野も、無事に新天地デビュー。27日(同28日)には菊池が先発した試合の最終回を締めた。クローザーを務めていたウィリアムズがトレード期限最終日にパドレスに移籍したことで、後半戦は守護神候補に挙げられている。

○山口俊(ブルージェイズ・1年目)
9登板、1勝3敗、防御率4.11、15回1/3、17奪三振、WHIP 1.24

 山口はまさかのメジャーデビューとなった。開幕戦で1点リードの延長10回タイブレークを任されると1死も奪えずに初黒星。さらに続く登板でも延長10回タイブレークで1回4失点を喫して2敗目となった。しかし、26日(同27日)の本拠地レッドソックス戦で4回1失点で初勝利を掴むなど適応を見せている。

○筒香嘉智(レイズ・1年目)
30試合、打率.191、5本塁打、17打点、OPS.711

 2008年福留孝介以来12年ぶりとなるの日本人野手の開幕戦アーチを放った筒香。ここまで30試合で打率.191ながら5本塁打&OPS.711とパワーは証明している。相手先発が左腕のときのスタメン落ちも多くなっているが、チームは26勝12敗とア・リーグ最高の勝率.684。ポストシーズンでの活躍が期待される。

○秋山翔吾(レッズ・1年目)
33試合、打率.196、0本塁打、4打点、OPS.538

 NPBでは通算打率.301だった秋山もここまで打率1割台と苦戦。マルチ安打は2回と固め打ちが出ない状況だ。チームも16勝21敗でナ・リーグ中地区4位に沈み、ポストシーズン進出に正念場。トレード期限最終日にはエンゼルスから外野手のグッドウィンを補強し、後半戦は秋山にとっても試練のポジション争いになりそうだ。(Full-Count編集部)