6回3失点でプロ初黒星も野口寿浩氏は絶賛「テンポがいい」「先発ローテに入っていける」

■西武 3-2 オリックス(18日・メットライフ)

 オリックスは18日、敵地での西武戦に2-3で敗れた。興南高から今季ドラフト1位で入団した19歳の宮城大弥投手は6回5安打3失点と粘投したが、プロ2度目の先発で初黒星を喫した。リーグ最下位のオリックスは来季を見据え、中嶋聡監督代行が若手を積極的に起用しており、宮城もその1人。現役時代、ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜で活躍し、18年まで2年間、ヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球評論家の野口寿浩氏は「テンポが良く、強い直球が投げられている」といい「将来、先発ローテに入っていけるだけの要素は持っている」と評価した。

 5回7安打2失点だった10月4日の楽天戦に続き、プロ2度目のマウンドとなった宮城。この日も、マウンドではルーキーとは思えぬ落ち着いた表情で、1つずつアウトを奪っていった。2回には4安打と1死球で3点を先制されたが、その後は立ち直り、3回から6回までパーフェクト投球。プロでは自己最多となる102球を投げ、試合をつくった。

 この日の宮城について、野口氏は「すごくいい投手だと思う。走者がいない時のテンポの良さは、教えてもなかなかできない投手もいる。それを高卒1年目でできているのは素晴らしい。緊張してガチガチになることなく、落ち着いていた。ボールも、右打者の内角への直球、スライダーがいい。角度があって打ちにくいと思う」と絶賛。3失点についても「詰まって落ちた安打が多く、完ぺきにとらえられたのは初回の金子の一直くらい」と話し「2回の3失点は変化球が増えたから。強い直球を投げられるので、走者が出た時にもう少し直球を増やす捕手の配球が欲しかった」と、配球面で改善の余地があったの見方をした。

課題は追い込んでからの制球「リリーフで1イニングを目一杯いくよりは、先発タイプ」

 では今後、宮城が先発として成長していくためには、何が必要になってくるのか。野口氏は、追い込んでからの制球を課題に挙げた。

「追い込んだ後の球が甘い時がある。逆球が凡打になって結果オーライという時もあったので、そのコントロールをこれから身につけていく必要がある。それができてくると楽しみな投手。今日も尻上がりではないけど、内容は良くなっていった。100球を投げられた訳だし、これからもっと体力もついてくる。リリーフで1イニングを目一杯いくよりは、先発タイプなのかなと思う」

 オリックスでは今季、先発ローテで投げている左腕は田嶋(17試合4勝5敗、防御率4.01)とアルバース(14試合3勝7敗、防御率3.86)、山崎福(13試合4勝5敗、防御率4.90)の3人。だが野口氏は、宮城がそこに食い込んでいけるだけの力を持っていると強調する。

「今年のオリックスは左の先発は田嶋と外国人頼みになっているが、そこに宮城が1本立ちして入ってくれば、右は山岡、山本、左は田嶋、宮城と4本柱になれる。すぐには無理かもしれないが、先発ローテに左が2人いるのは大きい。今年はすごくいい経験をしていると思うし、ローテに入れるだけの要素は持っている。まだ19歳だし、これから伸びしろは十分ある。来年は開幕から先発ローテに入れるように頑張ってほしい。投げていくうちに怖さも出てくると思うが、ピッチングを覚えてくれれば」

 5回2失点、6回3失点と、2試合続けて先発として試合をつくったルーキー宮城。白星はまだつかんでいないが、今後もその能力の高さを試合で発揮していけば、プロ初勝利、そして将来的には先発ローテ入りも見えてきそうだ。(Full-Count編集部)