20試合で6完封を含む10完投で11勝6敗、最優秀防御率と最多奪三振の2冠

 日本野球機構(NPB)は23日、「沢村賞」の選考委員会が東京都内で開かれ、中日の大野雄大投手の初受賞が決まったと発表した。

 大野雄は今季、20試合に登板。6完封を含む10完投で11勝6敗、防御率1.82、148奪三振の成績を残し、2年連続で最優秀防御率と初の最多奪三振のタイトルを獲得。一騎討ちと目されていた巨人の菅野智之投手は20試合で14勝2敗、防御率1.97で甲乙つけがたい成績で、最多勝と勝率1位のタイトルに輝いていたが、沢村賞は大野雄に輝いた。

 沢村賞の基準となるのは、15勝、150奪三振、10完投、防御率2.50、200投球回、25試合登板、勝率6割の7項目。近年は投手の分業制が進んだため、2018年度からは選考基準に7回で自責点3点以内という独自のQS(クオリティ・スタート)率も補足項目として導入されている。

 近年の選考を見てみると、過去には4項目を満たしての受賞もあるが、昨年は19年ぶりの該当なし。巨人の山口俊(現ブルージェイズ)と日本ハムの有原航平がともに4項目を満たすも選出されなかった。完投数は有原が1、山口がゼロで、ともに200投球回には達しなった点も考慮された。

「先発完投型」の本格派投手に贈られる名誉。新型コロナウイルス感染拡大の影響で120試合に短縮されたシーズンの中、大野雄の10完投は圧巻だった。(Full-Count編集部)