レギュラーシーズンは苦戦も…セイバーメトリクスの指標は1年目から向上?

 ドジャースの前田健太投手は来季、メジャー3年目のシーズンを迎える。デビューイヤーの2016年は全て先発で32試合に登板し、16勝11敗、防御率3.48をマークしたものの、今季は29試合登板(25先発)で13勝6敗1セーブ、防御率4.22と成績が“下降”。イニング数も175回2/3から134回1/3へと減った。ポストシーズンで中継ぎとして圧巻の活躍を見せたが、先発投手として課題の残るシーズンだった。

 ただ、米メディアは前田が残したセイバーメトリクスの指標を持ち出した上で、「もっといい成績を残しても不思議ではなかった」と指摘。その理由について分析している。

「2017年シーズンにもっと良い結果を残しても不思議ではない10人の投手たち」と題した特集記事を掲載したのはMLB公式サイト。その中の一人として、「ケンタ・マエダ」の名前が挙がっている。

 特集で持ち出されているのはxwOBA(Expected Weighted On-base Average)の数値。打球の初速や角度を基にコンタクトの質を測る指標で、今季の前田は.281。これは先発投手の中ではザック・グリンキー(ダイヤモンドバックス)、ジミー・ネルソン(ブルワーズ)と似た数字だったという。ダイヤモンドバックスのエースであるグリンキーは今季防御率3.20、ネルソンは同3.49と前田よりもいい成績を残している。

「マエダは(1年目と)ほとんど同じような成績を残した」

「マエダのメジャーでの2シーズンは被安打の内容の面において、ほとんど同じような成績を残した。それは、xwOBAにおいて.289から.281に下げることができたことにも見てとれる。他の投手同様、被本塁打の問題があったことも関わって、防御率が3.48から4.22まで上がってしまったけれども、BABIPでも同様の事が言えるが、彼の奪三振と四死球の数値もほぼ同じにとどまった」

 記事ではこのように指摘。xwOBAはむしろ向上しており、さらにいい防御率が出る可能性があったというのだ。本塁打を除いた打球がヒットになる確率「BABIP」というセイバーメトリクスの指標も昨年の.272とほぼ同じ.273となっている。つまり、投球の質が大きく落ちたわけではないという1つの“解答”がデータでは出ており、それを踏まえてどう課題を設定していくかが大切となりそうだ。

 先発投手では、前田の他にクリス・アーチャー(レイズ、防御率4.07)、ジェフ・サマージャ(ジャイアンツ、防御率4.42)、マルコ・エストラーダ(ブルージェイズ、防御率4.98)が、xwOBAの数値の割に防御率が良くなかった選手として紹介されている。

 ドジャースのデイブ・ロバーツ監督はシーズン終了後、前田には来季も先発投手としての活躍を期待していると話した。細かい指標に見合った成績を残せれば、指揮官も満足できるはずだ。(Full-Count編集部)