最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2020年7月29日にPLAYISMよりPC(Steam)向けにリリースされた、Calappa Games開発の『カニノケンカ -Fight Crab-』について生の内容をお届けしたいと思います。

『カニノケンカ -Fight Crab-』とは
本作は、『NEO AQUARIUM』や『ACE OF SEAFOOD』でも知られる日本のデベロッパーCalappa Gamesによる対戦アクションゲームです。ゲームのタイトル通り、プレイヤーが操作することになるのは「カニ」です。物理演算を用いた自由度の高いアクションを駆使し、相手のカニを倒すことが目標となります。


一般的な蟹の喧嘩といえば、ハサミを用いて相手をつついたり挟んだりすることを思い浮かべるでしょう。しかし本作は『カニノケンカ』。ハサミを使っての攻撃はもちろん、剣や槍、はたまた銃に至るまで数多くの武器を扱えます。

しかし、カニ達は不死身です。剣で斬ろうが銃弾を撃ち込もうがそこに勝敗はありません。たった一つ、ひっくり返されるまでは。


『カニノケンカ -Fight Crab-』の実内容に迫る!
舞台は、カニが支配する世界。神に知性と力を与えられ人間達の武器を奪ったカニ達ですが、この世界には絶対の掟がありました。「背を大地につけた者は負け…」。プレイヤーは最強のカニを目指し、全てをひっくり返す旅に出ます。

本作のルールは至ってシンプルです。相手を先にひっくり返し、「3秒間」地面に背中をつけさせたら勝ちとなります。


しかし、相手もそう簡単にひっくり返りません。本作では、攻撃を受けると画面下部に表示される%表記が溜まっていきます。この値が溜まるほどカニは攻撃を受けた際に体勢をくずしやすくなりダウンしてしまいます。


もし、カニがダウンしてしまっても3秒経つまでにパンチを繰り出したりして起き上がり、戦いを続けることができます。ただし、ダウンを繰り返すほど起き上がりにくくなってくるので長期戦には注意したいところです。


本作は通常、人間やロボットが戦うアクション対戦ゲームとは異なり、カニ同士が争い合います。気になるその操作方法ですが、非常に複雑且つ、奥の深い作り。基本操作はカニ本体の移動と同時に、その両腕の操作も要求されるため、コントローラーの使用が推奨されています。


両腕の操作は、コントローラーの左右ジョイスティックに割り振られ、ジョイスティックを上に押せば腕を振り上げ、横に押せば腕を広げるといった仕様です。慣れるまでは少々時間がかかりますが、慣れてくるとうまく腕を動かし敵の攻撃をガードしたり、相手を挟んでダメージを与えたりと繊細な動きもできるようになります。


同様に『カニノケンカ』において欠かせないのが武器の存在です。初めこそ自分の鋏を武器としていますが、キャンペーンモードを進めると武器をショップで購入できるようになります。


鋏だけでも木々をなぎ倒し街を破壊する強力なカニですが、武器を持たせればまさに鬼に金棒。争いは苛烈を極めます。また、ステージによっては倒れたヤシの木や、車などのオブジェクトを挟み武器とすることもできます。


しかし、戦闘続きだとさすがのカニも疲れます。本作のカニには左右の腕にそれぞれスタミナゲージが存在します。スタミナは攻撃やガードを行った際に減少し、ゲージがなくなると武器を落としてしまうのでゲージ管理には注意が必要です。


そして、忘れてはならないのがカニが持つスキルです。カニは、相手に攻撃を当てると画面下部に表示されるスキルゲージが溜まっていきます。スキルゲージが溜まると、ハイパーモードに移行することが可能になります。ハイパーモード中にはいくつかの技を発動でき、光線を放つ「カニハメハ」や自身のステータスを大幅に上昇させる「カニオウケン」などが使えるようになります。



本作のカニにはレベル制が導入されており、バトルに勝利した際に貰えるファイトマネーを使用することにより各ステータスを上昇させることができます。各ステータスを上げる際に必要なお金は、レベルが高いほど増えてしまうので注意が必要。お気に入りの一匹を見つけて最強のカニ戦士を作り上げましょう。


戦いの舞台、勝てば生き残り負けると出荷…?
本作ではキャンペーンを進めると、数々のステージでケンカを繰り広げることになります。そんな本作の魅力あふれるステージをいくつかご紹介していきます。

浜辺での戦闘を終え、次に向かう舞台は高層ビルとヤシの木が立ち並ぶ街、その名も「巨蟹都市」。激しい戦闘で道路は抉れ、看板はなぎ倒されます。また、街中に存在するヤシの木や車は挟んで武器にすることも可能です。


近年、アーサー王に仕えたとされる円卓の騎士の名前を色々なゲームで目にすることも多いでしょう。しかし彼らの時代は終わったのです。時代は「蟹卓の騎士」。このステージでは、メイスやランス、さらにクレイモアにいたるまで多くの近接武器を携えたカニ達が立ちはだかります。


ここは中華料理屋「カニカニ飯店」。美味しそうな品々に並んで同胞を使った料理も登場します。そんな敗北後のビジョンも垣間見ながら生死をかけたケンカが行われます。また、今回のステージは中華料理の並ぶテーブルの上。このテーブルから落ちてしまうとその時点で敗北となります。


あるスーパーマーケットの食品コーナーでは今日も戦いは繰り広げられます。パンや野菜と併設されている海産物コーナー。魚の切り身や海老などと一緒に蟹も並べられています。なぜこんな場所で戦っているかは全くの謎ですが、これから美味しく食べられるであろう同胞たちを傍目に、しのぎを削ります。


武器は全部で48種類!
本作には数多くの武器が登場します。武器はキャンペーンを進めると解放されていき、ショップから購入することができます。武器ごとにステータスが設定されており、リーチや重さ、切れ味などが異なります。ここでは見知った武器から、それほんとに武器なの?といったものまで、いくつかご紹介いたします。

国産、海外産問わず多くのゲームに登場する日本刀。本作では「カタナ」という名称でカニが握ります。その切れ味とリーチは高く設定されており、大きなカニに持たせると猛威を振るいます。


本作で登場する武器は、近接武器だけではありません。敵のリーチの外から攻撃できる武器の一つにある「ショットガン」。言わずと知れた散弾銃です。片手武器に設定されており最大2丁まで装備することができます。リロードがかっこいい。


「ダブルセイバー」。どこかの暗黒面が持ってそうな武器です。カラーは赤か緑に変更可能。武器にエネルギー制限があるものの、接触継続ダメージやスイング範囲の広さからランクマッチでは多く目に。あまりにも強過ぎたため正式版リリース後すぐに弱体化が入りました。


本作に登場する生き物はカニだけではありません。武器枠として購入することができる「アザラシ」は戦闘中、上に乗って戦うことができます。アザラシに乗ることによって高所から攻撃できるので、戦闘では有利になる場面も。かわいい。



乗り物枠はアザラシだけではありません。本作に登場するカニ達は二輪の「スクーター」も乗りこなします。未強化状態のカニの移動速度は非常に遅いです。そんな時にこのスクーターがあれば広いステージでも楽々移動ができます。ただし何かにぶつかると放り出されることもしばしば。




本作『カニノケンカ -Fight Crab-』はアクション対戦ゲームでありながら、その異色な組み合わせにより注目を集めました。インパクトが強いゲームでは、いざやってみると内容は微妙……なんて思いをした事がある方も少なからずいるでしょう。しかし本作は、その強烈なビジュアルだけでなくしっかりと作りこまれた一作となっていました。

キャンペーンモードにはノーマル難易度の他にも、ハードモード、インフェルノモードといった高難易度が用意され、さらに激しいケンカが繰り広げられます。また、カニの種類ごとに異なるステータスや、レベルアップでの強化によって、やり込むほど自分だけの最強のカニを作り上げることができます。


オンラインではまだ見ぬ強敵とのケンカを求めてランクマッチに参加することもできます。さらには、フレンドと画面分割での協力プレイや対戦も可能。フレンドとオンラインでわちゃわちゃケンカするのも楽しめるでしょう。


また、本作ではVRoid Hub連携機能を搭載しており自分のオリジナルアバターを甲羅に乗せ、対戦相手にアピールすることもできます。

ちなみにカニノケンカも正式リリース時にVRM対応します(バーチャルスポーツなので)(VRoid Hub連携なのでネットワークプレイにも対応) pic.twitter.com/1QojT0LESO— ぬっそ (@NeoNusso) April 19, 2020
タイトル画面の歌入りBGMだけでも面白い『カニノケンカ -Fight Crab-』は現在Steamにて配信中。8月20日にはNintendo Switch版も発売予定です。

タイトル:カニノケンカ -Fight Crab-
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年7月29日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:1,980円




「爆速プレイレポ」ではハードコアゲーマーなライターから読者に向けて、新作タイトルの生の内容を伝えるプレイレポートをお届けします。対象となるタイトルは、執筆時点で発売48時間内の新作、かつAAAからインディーまで、ジャンルやプラットフォームを問わず「読者が気になるだろうゲーム」もしくは「ハードコアゲーマーのアンテナが反応するゲーム」です。

性質上、本企画においてはゲームの評価や採点は行いません。ストーリーなどの「ネタバレ」も軽度な内容に留まることが殆どです。また、記事執筆にはデベロッパー/パブリッシャーからプレイレポート用として提供されたゲームソフトが含まれる場合もあります。プレイ時間自体も基本的には短い段階での執筆となります。

なお、マルチプラットフォームで展開されている作品においては、対応している機種のうちのひとつのエディションのみをプレイしています。そのため、本文内でプレイした際の使用機種についても明記しています。