2015年のGame*Spark年末年始企画において、掃除中に見つかったファミコン用電子学習教材「スタディボックス」をご紹介しましが、2020年に入ってから色々と動きがあったので続報をお伝えします。スタディボックスとは?福武書店(現ベネッセコーポレーション)が80年代後半から90年代前半にかけて展開していたファミリーコンピューター用の電子学習教材で、進研ゼミ小学講座「チャレンジ」の会員向けに販売されていた(初期はレンタル)。専用の機械をファミコン本体に装着してカセットテープからデータを読み込むことで、ピコピコ音ではない音声を用いたゲーム学習が可能だった。2009年に撮影した実機でのプレイ映像前回の記事でも書いたように筆者が所有しているスタディボックスは壊れてしまったのかテープが読み込めず、現在はプレイできない状態です(ロード中に止まってしまう)。その後、2019年9月にも再度確認してみたものの結果は変わりませんでした。久々にスタディボックス引っ張り出してみたけど、やはり読み込めない。もうテープがダメなんですかね…? 詳しい人いないかしら。#ファミコン#スタディボックス#Famicom#Studybox pic.twitter.com/ADzvMEpasr— RIKUSYO (@RIKUSYO) September 1, 2019 事態が動いたのは2020年2月。上記の何気ないツイートをたまたま見た方が、“2020年に入ってから某ファミコンエミュレータがスタディボックスに対応した”という情報を教えてくれたのです。カセットテープのデータをエミュレータで使用できるよう変換するツールも用意されていたので、早速データ取り込みに挑戦しました。データの取り込み方法は至ってシンプル。ラジカセ等でカセットテープを再生してPCで録音します。カセットテープには左チャンネルにゲームの中で再生する音声が、右チャンネルにプログラムデータが記録されています。カセットテープの状態や録音の質によっては変換が上手くいかず、やり直しが必要になることもありました。1本あたり長くて30〜40分あるので、とにかく時間がかかります。今ではCDすら再生する機会もないラジカセヘッドホンで聴くと右耳が……!いよいよ変換したデータをエミュレータで動かすわけですが、ここで新たな課題が。今回使用したエミュレータではスタディボックスのゲームを動かすために同機のBIOS(スタディボックスのROMデータ)が必要です。当然スタディボックス本体から吸い出さなければならず、どうしたものかと悩んでいた時ふと思い出しました。ファミコンの吸い出し機を持っていると。2012年に某有名エミュレータの吸い出し機製作代行サービスを利用して入手していたのです。この吸い出し機はエミュレータの機能で簡単にファミコンのゲームが吸い出せる優れもの。しかしながら、古いエミュレータであるためスタディボックスの本体データを吸い出すための情報が含まれておらず、コマンドを打ち込んで手動で吸い出さなければなりませんでした。日本語の情報はほぼ無いので、海外のWikiや掲示板で拾い集めた情報と直感で何とか吸い出しに成功。遂にエミュレータでの動作が実現しました。それでは出来る限り高画質で録画したプレイ映像をいくつかご覧ください。英語の発音が分かるのはスタディボックスならでは当時も途中で挫折した。チラプの声は「ちびまる子ちゃん」のたまちゃん?テキストからの続き? 話が見えないこれはかなりゲーム寄りまともにプレイできたのは約10年以上ぶりであるとともに、データを劣化しない形で保存できたので非常に達成感がありますね。たまたま詳しい方から情報を貰ったり、たまたまた吸い出し機を持っていたりと、運命的なものを感じます。スタディボックスのカセットテープは全部で何種類あるのかは分からず、どこかに開発データが残って復刻されるなんてことも無いと思うので、所有している方は大切に保管しておきましょう。気になっていたことが何年越しかで解決してハッピーエンドで終了と思いきや、スタディボックス本体が吸い出し機から外れなくなってしまいました。まだまだ落ち着けませんね。トホホ……。