Frogwaresより、2021年内のリリースを予定している推理アドベンチャーゲーム『Sherlock Holmes Chapter One』。オープンワールドで描かれた地中海の島を舞台に、若きシャーロック・ホームズが活躍するアクションアドベンチャーです。

Frogwaresはこれまで『Magrunner: Dark Pulse』『Sherlock Holmes』シリーズなど、数多くのアドベンチャー作品をリリースしてきたデベロッパー。本作でもこれまでのノウハウを活かし、さまざまな方向からの事件へのアプローチ方法や事件解決後の選択など、自由なプレイが可能になっています。

本稿では、メーカーより提供されたプレビュー版のプレイレポートをお届け。プラットフォームはPC(Steam)版でプレイしています。なお、日本語対応の本作ですが現在のビルドでは一部未翻訳の部分があるようです。また、ゲームの捜査に関する筆者によるスクリーンショットの一部は文章を加工してあるのでご了承ください。

『Sherlock Holmes Chapter One』とは
本作の主人公はご存知シャーロック・ホームズ。「Chapter One」というタイトルの通り、伝説となる前のホームズの原点となる事件と物語が描かれます。物語は、母が眠る地中海の島「コルドナ」に向かう船内から始まります。

ホームズの原点とされる本作には、おなじみの相棒である「ジョン・ワトソン」は未登場。代わりにホームズの親友として「もうひとりの”ジョン”」が同行しています。ホームズをよく知る人物として描かれ、捜査にも協力してくれるこのジョンが本作の重要な存在となるようです。


ホームズとジョンがしばらく会話をしているうちに船は無事に島へと到着。2人は予約していたホテルにチェックインしますが、部屋の準備ができていないということで、しばらくホテルのロビーで時間をつぶすことになります。どうやら現在ホテルでは、霊能者による降霊術が行われているようです。


ロビーではちょっとした事件が発生し、進めていくことでさらに大きな事件へと発展していきます。いよいよホームズ伝説の最初の一歩が始まります。

周囲を観察して手掛かりを集めろ!
本作の推理パートは、さまざまな観察や会話などで「手掛かり」を入手しながら結論を導き出す形式。手掛かりには次に探すべきヒントなどが記されており、メニューの捜査手帳からいつでも確認できます。また、手掛かりを捜査方針に固定することも可能で、NPCとの会話や周囲の観察から新たな情報を得るためのパーツにすることもできます。

ホームズは、ゲーム内で「集中」「分析」の2つのモードが使用可能。「集中」を使用すると、ホームズの周囲にある人物やオブジェクトからインタラクトできるものを見つけ出せます。「分析」は、ホームズが見ているものから詳細な情報を引き出すことが出来る能力。例えば人物を分析モードで見てみると、「年齢」「職業」「性格」などの情報がわかります。



さらに事件の重要な物証や、違和感を感じる場所などを「分析」することであらたな手掛かりや証拠を入手することも。見つけるべき人物がヒントを残していた場合は「どこに向かっていったのか」などの大切な情報を探し出すこともあります。「分析」や「集中」を発動することにデメリットはないため、どんどん使用して世界を観察しましょう。

事件の結末はプレイヤー次第!
捜査ではほかにも、NPC同士の会話から必要な部分だけを抜き出す「盗み聞き」、手に入れた薬品を分析する「化学分析」などの要素も。大きな事件では、これまでの情報をもとにした「現場の再現」を行うこともあります。「誰が」「どこの場所で」「なにをしていた」かの正しい組み合わせを作り出すことで、その場にいる関係者たちから新たな手掛かりを得られることもあります。

集めた手掛かりは、メニュー内の「記憶の宮殿」で組み合わせることで考えをまとめることが可能。「記憶の宮殿」はチャート形式で表示され、進行することで事件解決への道筋が示されます。手掛かりを確認し、なにか足りないなと思ったときはチャートをもとにして現場で再確認するのも大切です。



そして、本作では事件の結論もホームズ、つまりプレイヤー自身が決めなくてはなりません。事件に関する推理から導かれた犯人の選択はもちろん、犯人を「告発する」「逃がす」などの選択も行えるのです。果たして真実を暴くことが全て正しいのか、その決断はすべてプレイヤーに委ねられています。


なお、本作では「間違った推理」「犯人の結末」などもそのままストーリーが進行。極端な話をすると犯人を完全に間違って告発しても物語は進んでいくのです。ゲームには複数のエンディングが用意されているため、これらの選択が物語の結末にどう関わるのか、それも本作の楽しみのひとつとなります。


探索、変装、やりこみ要素などもたくさん!
オープンワールドの本作は、ゲームが進むと登場する島「コルドナ」を自由に探索できるようになります。島内にはさまざまな観光地や施設があり、地域によってはファストトラベルが可能になるアンロック要素も用意されています。

町中にある服屋や屋台などでは、ホームズ用の衣服を購入可能。変装が得意なホームズは、衣服やヒゲ、化粧(シワや傷など)を変えることで、周囲に異なる印象を与えることができます。ゲームが進行することで「入るために変装が必要な場所」なども登場するようですが、残念ながら今回のプレビュー版では体験できませんでした。




そのほか、マップ内での探索やコレクタブル要素、入手した家具などを拠点に飾るシステムなども搭載。ストーリー上の重要な場面では戦闘が発生することもあるようですが、これらもプレビュー版では遊ぶことはできませんでした。ゲーム内にはメインクエストのほか、町中などで見つけるサイドミッションも登場。やりこみ要素もさまざま用意されています。


なお、本作のさまざまな要素に関する説明は、Frogwares公式YouTubeチャンネルでも紹介されています。




ここまで紹介してきた『Sherlock Holmes Chapter One』。プレビュー版のビルドでは、メインクエストと一部のサイドクエストを少し体験できるくらいの内容でした。しかし、体験した限りでも手掛かり集めや推理シーンなどは歯ごたえ抜群で、適度なヒントもある秀逸なゲームバランスです。

プレイヤー自身が結論や「犯人への処遇」を決めなくてはならず、出した結論のままストーリーが進行するシステムは緊張感抜群。本作の一周のゲームプレイ時間はおおよそ40時間を想定しているようですが、この結末を見届けるだけでも何度もプレイしたくなりそうです。

オープンワールドで細部まで作られた「コルドナ」の島内は魅力的。今回のプレイ中に登場してきたNPCも個性豊かで、ホームズの皮肉が効いた語り口調とあわせて会話シーンも楽しめます。なにより、本作の重要人物である「もうひとりの”ジョン”」は、どこか破天荒でそれでいてシニカルな雰囲気が魅力抜群。ホームズとジョンのやり取りの面白さも、本作でぜひ推したいポイントです。


『Sherlock Holmes Chapter One』は、PC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneにて2021年配信予定です。