最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2021年9月1日に開発元Kids With Sticks / パブリッシャー505 Gamesより、PC(Steam)にて早期アクセスが開始された、ステルス要素を含んだ「憑依」ローグライト・アクションゲーム『Rogue Spirit』の爆速プレイレポをお届けします。


『Rogue Spirit』とは
本作は、遠い過去に魔王を封じ込めたと云われる、ミドラ王国の王子の霊体となり、封印から復活した魔王を倒すべく「憑依」しながら戦うローグライト・アクションゲームです。ミドラ王国の村、森、沼地など5つのバイオマスで構成された10の自動生成ステージを攻略していきます。

倒した敵に「憑依」すると、そのキャラクター固有のスキルが使える様になり、ステータスも引き継がれます。憑依できるキャラクターは早期アクセス版では10人、最終版では20人が実装される予定。霊体ではステルスモードになり、敵の視界範囲が分かるので、戦闘を避けて進むことも可能です。

操作はゲームパッドとマウス・キーボードに対応。キーコンフィグ可能ですが、ごく一部の操作は変更できません。早期アクセス期間は約7ヵ月を予定しており、主なシステムのほとんどが既に実装され、ゲームの約6割程度までがプレイ可能となっています。それではゲームプレイを見ていきましょう。

『Rogue Spirit』の実内容に迫る!
本作は、拠点となる「忘れられた修道院」で、かつての勇者だったミドラ王国の王子の霊体を、大僧侶が召喚する場面からはじまります。

まず召喚陣から出るためには、肉体に「憑依」しなければなりません。倒される度にこの召喚陣から復活する様になっており、最初の肉体は毎回ランダムに選択されます。憑依すると霊体から実体になり、敵から発見されていない限りは自由に切り替え可能。とりあえず、戦闘訓練をする様で道場に向かいます。それほど広い修道院ではありませんが、敷地内には滝がありとてもいい景色です。

道場に着くとトレーニング開始!基本的な攻撃手段は、「プライマリーとセカンダリー攻撃」、それと、プライマリーを長押しして出す「チャージ攻撃」の3種類。憑依したキャラクターで攻撃が変化します。

攻撃の回避は、「受け流し(パリィ)」と「ダッシュ」の2種類で、防御はできません。敵は攻撃する際に頭上に「!」が表示されるので、タイミングよくボタンを押せば受け流しでき、タイミングはそれほどシビアではないが嬉しいところ。

基本的な戦闘方法を学んだら、大僧侶が召喚した敵と実戦開始。雑魚キャラ1体なので思いのほかアッサリと倒せます。倒した敵は「精気球」を落とすので、それを拾うと中央下にある水色の「精気」メーターが溜まっていきます。精気メーターは溜まった分だけ、新しい肉体に憑依した際に、HPを回復するために消費されます。

憑依できる「肉体」は倒した敵のみ。「HP」「プライマリー攻撃」と「セカンダリー攻撃」の能力値はランダムなので、憑依する前に現在の肉体のステータスと比較を忘れずに。新たな肉体に憑依すると、直前に使っていた肉体は消滅します。また、倒した敵は残り何秒で消滅するかも確認可能で、直ぐには憑依せず、体力が危うくなってきたら乗り換えるという戦略もとれます。

憑依するキャラクターによって、攻撃方法が変化する本作。早期アクセスではスキルの異なる10種類のキャラクターでプレイできる様になっています。プレイヤーの能力は、道中にある「エッセンスストーン」を破壊することで、ステータス値又はパッシブスキルを獲得できます。ただし、倒されてしまうと全ての能力はリセットされます。

全てのトレーニングを終えたら旅立ちです。本作はステージクリア型で、探索するマップはプレイする度に変化。自動生成を採用しているので、マップのパーツをランダムに組み合わせて、マップが生成される様になっています。

トークンを集めて霊体強化!
本作では、敵に見つかった時を除いて、霊体と肉体をいつでも切り替えられます。「霊体」では敵の視界範囲を視覚化でき、それを避けることで不要な戦闘を避けられます。また、「索敵」で壁の向こうにいる敵や隠された宝箱を発見することも可能。さらに、出口までのガイドを表示させられるので、道に迷うことはありません。霊体は移動スピードも早くなっています。

なお、敵の視界に入るとメーターが表示され、それが溜まると見つかってしまい、強制的に肉体状態に切り替わります。霊体に戻るには、敵を倒すか敵の視覚から逃れなければなりません。敵を倒せば経験値が入りレベルが上がる……といったゲームではありませんが、敵を倒すかアイテムを見つけると緑色の「トークン」を入手することがあります。

このトークンを一定数集めて、修道院にいる「樹の守り人」に渡すと、倒された場合にパッシブスキルやお金が残る様になったり、霊体の移動速度やスタミナ、精気球の強化などの基礎能力値を上げることができます。初めての内はトークンを稼ぐために、できるだけ多くの敵と戦って能力値を永久的に強化をする方が、ステルスで逃げ回るよりも生き延びる確率が上がることでしょう。

また、道中に秘伝書や使い魔を手に入れたのちに修道院へ戻ると、秘伝書を使って新たな「スキル」を覚えたり、捕まえた「使い魔」をお供にできます。使い魔を装備すると戦闘中に自動で攻撃してくれます。

スキルは、早期アクセスでは16種類あるようですが、今回は「地雷」を入手。一度設置すると一定時間のクールダウンを経て最大3つまで設置可能。霊体で敵をおびき寄せつつ、罠に誘い込んでスキを突けば戦闘を有利に進められます。

憑依でピンチを切り抜けろ
プレイをはじめ、フィールドを見渡せばすぐに気づくのは、敵がそこら中に徘徊しており、かつ集団でいることが多いこと。霊体でステルスを生かして、敵の視界を避けて進めばかなり短時間で次のステージへ進めます。ただし、全ての敵を避けていては、パッシブスキル強化など基礎能力を上げられないため、エッセンスストーンや宝場を見つけたら、戦闘を避けずに獲得したいところです。

エッセンスストーンがある場所には大抵3体以上の敵がいることが多く、後ずさりしながら戦っていると更に敵を増やしてしまうこともしばしば……。大抵の敵は突っ込んでくるため、囲まれてしまうこと多々あります。できれば、遠距離攻撃タイプのキャラクターに憑依して、接近される前に倒してしまいたいところ。

多くの敵に囲まれた場合は一体ずつ確実に倒して、憑依していくことで敵の横や後ろに周り、スキを突くことも可能。また、精気が溜まっていれば体力も回復するので、タイミングを見て憑依を生かしつつ戦えばピンチを切り抜けられます。

また、炎属性や氷属性を付与するバフ効果や精気をチャージするといったボーナスが得られる祭壇もあるので、集団の敵と戦う際には有効活用していきましょう。バフ効果は一時的なものですが、憑依してしまうと効果時間が残っていても消えてしまうので要注意です。そして、敵も同様に属性効果を得た敵や、エリートと呼ばれるより強力な敵もあらわれます。エリートは視野範囲が全方向なので、出会ったらほぼ逃げられないので見かけた場合は準備を整えてから挑むことをオススメします。

他にも、「混沌の破片」と呼ばれるチャレンジ要素もあり。挑戦すると、周囲に悪魔のエネルギーが放たれ、敵の攻撃から生き延びるチャレンジが始まります。高難易度なだけに、大きな報酬が得られるようですが、残念ながら筆者の腕では毎回達成できず修道院へ引き戻されます。

2ステージ目の最後には巨大ゴブリンが登場!ボス戦に関しては、他のザコ敵が出てこないため憑依して回復という手段は使えず。体力は回復してから挑まないと辛い戦いに。ボス以外登場しなかった為、憑依が生かせずボス戦は通常のソウルライクゲームという印象に……。

ここまで紹介してきた早期アクセス版『Rogue Spirit』、本作の特徴は「憑依」で、集団の敵に対してそれを生かしていけるかがクリアの鍵でした。道中かなりの敵が徘徊しているので、正直途中からずっとステルスで敵を避け、ステージ2のボス戦にたどり着く、ということを繰り返していました。戦闘を避ければ、1〜2分程度で次のステージに移れます。もちろん、ある程度戦闘をしながら進めば、1ステージクリアまでは15分程度と適度なボリュームになっています。

本作はまだ開発中なのでゲームバランスなど、気になる点はありますが、ユーザーからのフィードバックで改善されて行くことでしょう。ただ個人的に残念な点は、マップが平坦の組み合わせなので、ランダム生成されるものの、プロシージャルレベルの宿命なのか似た印象のマップになっており、あまり探索してみようという気になれませんでした。3Dを採用するのであれば、高低差を生かしたマップを生成して、探索して楽しいと思えるマップにして欲しいところ。

ともあれ、憑依しながら攻略していくゲームプレイは印象的で、集団で襲われた場面で憑依を繰り返しながら切り抜けられた時には爽快感も感じられました。グラフィックの雰囲気も良く、気になるプレイヤーは憑依を体験してみてはいかがでしょうか。

タイトル:Rogue Spirit
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2021年9月1日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:2,080円


「爆速プレイレポ」ではハードコアゲーマーなライターから読者に向けて、新作タイトルの生の内容を伝えるプレイレポートをお届けします。対象となるタイトルは、執筆時点で発売48時間内の新作、かつAAAからインディーまで、ジャンルやプラットフォームを問わず「読者が気になるだろうゲーム」もしくは「ハードコアゲーマーのアンテナが反応するゲーム」です。 性質上、本企画においてはゲームの評価や採点は行いません。ストーリーなどの「ネタバレ」も軽度な内容に留まることが殆どです。また、記事執筆にはデベロッパー/パブリッシャーからプレイレポート用として提供されたゲームソフトが含まれる場合もあります。プレイ時間自体も基本的には短い段階での執筆となります。 なお、マルチプラットフォームで展開されている作品においては、対応している機種のうちのひとつのエディションのみをプレイしています。そのため、本文内でプレイした際の使用機種についても明記しています。