2017年4月1日、エイプリルフールに、株式会社アリカのチャンネルに謎の動画がアップロード。『ストリートファイターEX』シリーズのキャラクターが登場する、名前が付けられていない新しい格闘ゲームのトレイラーでした。しかし、それが本当に開発予定のゲームだったのか、あるいはネタでしかなかったかも明かされず、アリカが「開発のGOサインがまだ出ていない段階」であると説明してから、3か月が経過しました。

ところが、その『謎の格闘ゲーム(タイトル未定)』が7月14日から16日に渡って実施された「Evo 2017」のアリカブースにプレイアブル出展。トレイラーの内容からシステムやUIが改善されたもので、2席しかなかった試遊ブースが、2日の間ファンで溢れるほどの大盛況ぶり。筆者がプレイしてみたところ、完成度の高い、やり心地がいいタイトルだと感じました。とても「名前のつけられていないコンセプト版」だと思えないほどに。

Game*Sparkは、「Evo 2017」開催初日(開発の正式発表前)、アリカの代表取締役社長である西谷亮氏にインタビューを実施。トレイラー第1弾の内容、開発目的、そしてゲームのシステムについてお話を聞きました。

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――まずは自己紹介からお願いします。

西谷亮(西谷氏):アリカで代表取締役社長をやっております、西谷亮と申します。どうぞよろしくお願いします。

――このゲームを紹介してもらえますか。

西谷氏:このゲームはご存知の方もいると思うんですが、一度エイプリルフールネタとして出展したものなんですね。今回、直前でギリギリになって……ずっと出したいなっていう思いはあったんですが、僕の強い要望でEvoへの出展に至りました。

――そのエイプリルフールの動画について伺わせていただきます。「あれはジョークだったね」と思った方が多かったようですが、どういった経緯でエイプリルフールに公開したんでしょうか。

西谷氏:元々はずっと前から母体として作ったゲームはあったんですね。それでずっと眠ってたんです。エイプリルフール直前、何か月か前になって、ゲームの元があり、「Unreal Engine」の勉強もしたかったので、作り始めてたらやはりだんだん形になってきたので、せっかくだからエイプリルフールに出そうぜという話になりました。エイプリルフールに出したらだんだん欲も出てきて作りたいなっていう話になって、今ここに至るという感じですね。


――なるほど。格闘ゲームはいろんな種類はありますが、このゲームの特徴について解説していただけますか。

西谷氏:今回は大きなコンセプトがあります。プレイスキル以外のところでも差別化を図って、そんなに上手くなくても、もう少しだけ勝てる要素を入れたかったというのがあります。大きなところでは2つあって、1つは「クラシック」と「プログレッシブ」が存在するコマンド方式です。クラシックは従来方式のコマンドです。プログレッシブは、基本的にワンコマンドで技が出せるモードです。これが例えば、真空波動拳コマンドが後ろ周りで出るとか、波動拳コマンドが前だけで出るそういう感じですね。性能差はないですが、ニュートラルが強いとか、入力に癖があるというのは一応ありますが、慣れてしまえば絶対こちらのほうが簡単なのでオススメです。上手い人は何をやっても上手いですが、コマンド入力苦手だなっていう人ももう少し上に上がれるので、プレイヤーのスキル差が縮まると思っていますね。

西谷氏:2つ目は「強氣(ごうぎ)」システムです。これが何かと言いますと、 強氣という玉があって、それぞれの玉には、発動条件と効果があります。たとえば、ハーデスという強氣は300ポイントのダメージを受けるとスーパーアーマーが発動します。これは一度獲得したものは基本的にゲーム終了までその状態です。ラウンドを超えてでもその状態になります。

――強そうですね。

西谷氏:ラウンドが進めば進むほどゲームがインフレしてゲーム性自体が変わってくるんですね。同じ戦法が通じなくなるんですよ。

――ここで、玉がデッキに整理されているわけですが、自由に選べますか?

西谷氏:本来、僕は1つ1つを選ばせたいんですが、今回はいきなりそれをやれって言われても無理だなと思ったので、デッキに予め組んだものを用意して選んでもらうという形にしています。



――『ストリートファイターEX』のキャラクターが登場しているわけですが……。

西谷氏:今のところは、ですね。

――やはり『ストリートファイターEX』シリーズの続編として思っていいのですか。

西谷氏:発売できればいいですが、発売できるのであれば、そういう形になるといいですね。

――どのようなタイプのプレイヤーがこのゲームを絶対に楽しめると思いますか?

西谷氏:やっぱりいろんなプレイヤーにやってほしいですね。今までコマンド入力が苦手だったけど、簡単になるからだからやってみようというような人にもです。強氣システムも自由に組み合わせられるように考えているので、組み合わせによってはすごい強い人相手でも勝てるかもしれない。例えば、高威力だけ重視すれば、他のものを捨てても勝てるかもしれない。そんな感じで、プレイヤーの純然たるスキル以外のところでも勝負できる。頭脳戦でも勝負できるみたいな感じで捉えてもらえるといいと思います。

――次の情報はいつ頃に公開されますか?

西谷氏:とりあえずは発売することを目指しますので、その後に何らかの情報は出させていただきます。

――今作の体験版を配信する予定はあるのでしょうか。

西谷氏:それはないですね。

――みんなが応援すれば、発売が実現できるのでしょうか?

西谷氏:かもしれません。

――では、みんなで応援します。本日はありがとうございました。


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16日のEvo決勝大会、『ブレイブルー』の決勝戦の後、このゲームの新トレイラーが公開。EXシリーズの「スカロマニア」と「ダラン・マイスター」が参戦、2017年に始まるベータテストと2018年の発売が新情報として発表されました。その後、Game*Sparkは会場内で西谷氏と再会。更にもう一言、メッセージをいただきました。

――『謎の格闘ゲーム(タイトル未定)』の開発発表、おめでとうございます。やはり、あの「発売できれば」という話は本当のエイプリルフールでしたね。

西谷氏:あはは、上手いですね!

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『謎の格闘ゲーム(タイトル未定)』のベータテストは2017年の年末に期間限定で実施予定とのこと。2018年に日本と欧米でPS4版が同時発売される予定です。格闘ゲームファンや『EX』シリーズファンは、続報に期待しておきましょう。