◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 初日(9日)◇東名CC(静岡)◇6572yd(パー72)

6月のシーズン開幕から7試合で4回の予選落ち。最高成績は初戦の「アース・モンダミンカップ」の48位と元気がない。新垣比菜は「調子はそんなに悪い感じではなくて。うーん、なんでですかねえ」と首をひねる。だから雨中での「71」は胸のすく思い。「久しぶりのアンダーパーという感じでうれしい」と6人と並ぶ首位発進を喜んだ。

好成績が待ち遠しい秋は、クラブ調整にもいそしんでいる。9月以降、UTより長いクラブを一新。前週の「日本女子オープン」でスイッチした1W、ダンロップ スリクソンZX5も手に馴染み始めたところだ。

「練習で毎週、手ごたえを感じて、『今週は行けるかな…』と思うけど、スコアが出ない」という“うっ憤”は、この日の後半に晴らせた。10番までに3ボギーをたたいた後、7mを沈めた13番から4バーディと挽回した。「パッティングで風の影響が最初は気持ち悪かったのが、だんだん慣れてきて感じがつかめた」。厳しい風雨にさらされたまま、最終18番(パー5)の第3打で握ったのは4UT。ピンまで残り164ydから6mまで運び、バーディフィニッシュを決めた。

若手が戦況を引っぱるツアーの構図は今年も健在で、黄金世代では「ゴルフ5レディス」で小祝さくらが、「日本女子オープン」では原英莉花がそれぞれプロ2勝目を挙げた。思い返せば一昨年、アマチュア時代に初優勝を飾っていた勝みなみ、畑岡奈紗に続いて3人目の同世代優勝を決めたのが新垣だった。

「本当にみんなレベルが高いので、見ていて(自分は)すごく劣っているなと思うところもある」と、わずかな期間で感じるようになった“引け目”もある。「でも、焦らずに行けたらいいなと思います」。マイペースを乱すわけにもいかない。(静岡県裾野市/桂川洋一)