国内女子ツアーは新型コロナウイルス感染拡大の影響により14試合(当初は37試合を予定)の開催にとどまり、統合されたシーズンは来春「ダイキンオーキッドレディス」で再開する。夏場に2カ月の米ツアー転戦を行い、国内ツアーは6試合の出場だった渋野日向子の2020年のスタッツを振り返る。

20年の渋野は3カ月遅れて開幕したシーズン初戦、6月の「アース・モンダミンカップ」で予選落ち。米ツアー転戦から復帰した自身の国内2試合目になる11月「樋口久子 三菱電機レディス」でも、決勝ラウンド進出を逃した。

続く予選カットのない「TOTOジャパンクラシック」で初めて最終ラウンドまでプレーすると、「伊藤園レディス」第2ラウンドでは予選カットのプレッシャーに耐えながらシビアなパーセーブを重ね、不調の一因にもなっていたパットへの自信を深めた。上向きの流れで臨んだラスト2戦でともにトップ5に入り、優勝争いを演じた海外メジャー「全米女子オープン」へと向かった。

国内31試合に出場し4勝をマークした昨季とはラウンド数が大幅に異なるが、パーオン率は昨季と比較し2ポイント以上高い「72.8395%」を記録した。フェアウェイキープ率も3.4826ポイント上昇の「71.4286%」。パーオンした際の平均パット数は「1.7582」から「1.8128」に下がり、平均バーディ数は減少した。

予選カットへのプレッシャー?

昨季と比較し変化が顕著だったのは、本人が「鬼門になっている」と表現していた第2ラウンドの平均ストロークだ。昨季は全体3位の「70.0656」をマークしたのに対し、今季は「72.6714」。ほかのラウンド日に比べて数値が悪い背景には、シーズン序盤に予選落ちしたことで予選カットラインへのプレッシャーがあったことが分かる。

全ラウンドを通じた平均ストロークは「70.5473」から「71.0493」に低下した。第1ラウンド(昨季71.1631、今季70.3263)と最終ラウンド(昨季70.5434、今季69.2324)は昨季を上回った。

ショートゲームが支えた「全米女子」

バンカーショットの回数自体が多くないが、昨季「43.3735%」を記録したサンドセーブ率は今季「15.3846%」。ダブルボギー率も「1.3267」から「1.5432」と悪化した。

国内でのシーズン中盤まではパットやショートゲームでスコアを落とす形も多くなったが、2020年最後の試合となった「全米女子オープン」ではダブルボギー「0」。決勝ラウンドの36ホールではガードバンカーから7回寄せて、5回はスコアを落とさずにホールアウトした。成長過程にあるショートゲームが、最終日まで優勝争いをリードし大会4位で終えた一因になった。

国内ツアーでは計測されなかったドライビングディスタンスは、全米女子で平均240yd。気温が低下した週末は230yd台だったが、第2ラウンドでは平均249ydを記録した。