◇米国男子◇ジェネシス招待 最終日(21日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

陽気なマックス・ホマの声が歓喜で震えていた。「このトーナメントをずっと見てきたから、ゴルフが好きになった。タイガー・ウッズを見てきたことも、その理由のひとつ。正真正銘、僕にとってのマスターズなんだ」

ロサンゼルス郊外のバーバンクで生まれ育ち、2歳の頃から父の肩に乗せられて見てきたトーナメント。「ここのソフトプレッツェルがお気に入りだったんだよね」。原風景に刻まれた舞台で頂点に立った。

2位から快調に伸ばした最終ラウンドで一度は絶好機を逃した。最終18番、決めれば優勝が確実となる1m強のバーディパットを緊張からミスした。思い出したのは、朝に妻からもらった「すぐに許す」というアドバイス。トニー・フィナウとのプレーオフに備える間にも、電話で同じ言葉をかけられた。

「僕は初めてゴルフを好きになった場所でプレーオフを戦えるんだ」

顔を上げて臨んだ1ホール目の10番だったが、ティショットが左サイドにある木の根付近に止まる大ピンチ。50度のウェッジをかぶせるように打ってスピンをかけ、バーディチャンスに変えた。比較的イージーなアプローチを残していたフィナウに重圧を与え、ともにパー。2ホール目の14番(パー3)に自らのショットで勝利を引き寄せた。

「タイガーの前で3フィート(約1m)を外したことは、彼に謝らなくちゃね。でも、トロフィを挟んで2人並んだ瞬間はとてもクールだった。ドジャース、レイカーズ、いまの僕…なんだか変な感じだ」。2年ぶりの2勝目は、昨季大リーグのワールドシリーズとNBAファイナルを制した地元のひいきチームと並べるくらいの価値があった。