◇米国男子◇バレロテキサスオープン 最終日(4日)◇TPCサンアントニオ(テキサス州)◇7494yd(パー72)

1イーグル5バーディ、4ボギー1ダブルボギー。「マスターズ」を控えたラストラウンドは「良いところも悪いところも両方出た」。18ホールでは動いたスコアは1つだけの「71」。松山英樹は大一番を前にした最後の実戦を通算3アンダーの30位で終えた。

1Wショットを左に曲げて左打ちを強いられた9番、サボテンの密集エリアに入ってアンプレヤブルにした15番。残り128ydからの2打目をPWで放り込みイーグルにした11番もあった。出入りの激しいゲーム展開に松山は「根本的なズレ」も認めつつ、「自分の中では違和感がすごく取れてきた。あとは自信を持って打てるかどうかというところ」と前向きになれる要素も口にした。

初日4位発進を切りながら、日に日に順位を落とした。今年に入ってトップ10入りがないままメジャーに向かう。この数カ月は試行錯誤と苦難の連続だ。

レベルアップの手段のひとつとして、ショットではドローボールで理想の軌道を描くべく、ひたすらに球を打ってきた。数年来悩んできたポイントに対し、目澤秀憲コーチを迎えてこれまでとは違った形でアプローチしている。スイング中のクラブの動き、フェースの向きなどを、計測器を用いてデータで可視化。追い求めるフィーリングやイメージに理論を肉付けし、すり合わせている最中だ。「スイング自体は結構良い状態になってきていると思う。ただ打つまでの動作が良くないところがある。そこが直ればもうちょっと安定できる」と毎日、必死に前進の一歩を探している。

グリーン上では直近のテキサス2試合で、同じピン型ながらグリップも違うマイナーバージョンのパターをテストした。「先週も初日が良くて、今週は2日目から良くなかったが、きのうの後半、きょうの16番、17番はいいパットができた」と収穫もある。「“悪くなってから(状態を)戻す”のが早くなってきている。それを1ホール、2ホールで終われる(修正できる)ようになれればデータも良くなってくると思う」

実戦機会をひとつでも多く積むために初めて出場した今大会。「いろいろあったけど、来週はメジャー。今週見つけた課題を克服していければ」と視線を東に移した。連戦を経て、プライベートジェットでオーガスタに乗り込む。マスターズを4日後に控えた心境はいま、不安が大半。「期待はゼロ。でも…、ゼロだったら上がるしかないので」――

(テキサス州サンアントニオ/桂川洋一)