◇国内メジャー◇日本プロゴルフ選手権 3日目(3日)◇日光カンツリー倶楽部(栃木県)◇7236yd(パー71)

日光カンツリー倶楽部は「ある意味で、池田勇太のスタート地点と言えるところ」だと自ら言う。トップアマとして活躍した学生時代。千葉学芸高3年時に初めてプロツアーで予選を通過、19位で終えたのが、2003年に当地で行われた「日本オープン」だった。

「初日の1番ホール、ティショットで緊張した。飯合肇さん、小田孔明さんと一緒だった」。ローアマチュアに輝いた最終日には表彰式で優勝した深堀圭一郎と記念撮影。池田はその18年前を「こういうプロのトーナメントできっちりと成績を出せたのはこれが初めてだった」と回想する。「日本プロ」は2009年にツアー初勝利を挙げた大会でもある。「この地で優勝したいという気持ちがあります」と闘志をむき出しにした。

初日の「70」から2日目「67」、そしてこの日「64」と日々スコアを伸ばして順位を上げ、スタートの38位から通算12アンダーの単独首位に上り詰めた。今年は5月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」の大会実行委員長としての職務に追われ、「(序盤戦は)大会のことで頭がいっぱいだった。終わったら“腑抜け”になってしまって」。夏場を迎える前にようやくエンジンがかかり、思い入れの強いゲームに見事ピークを合わせた。

3957人が来場した土曜日。「ギャラリーがいないと池田勇太が出ないとわかった。熱気というか、人がいるありがたみを(前週の福島オープンを含む)この2試合は感じられた。背中を押してくれた」と“見られる側”としての日常が戻りつつあることに感謝した。

2019年「ミズノオープン」以来となる通算22勝目となれば、12シーズン連続での優勝を達成。15シーズン連続の尾崎将司に次いで単独2位となる。「調子やコンディションを見極めて、1ホール、1ホールをどうクリアしていくか。自分でコントロールできればおのずと良い成績に結び付く」。よみがえった自信が全身からほとばしった。(栃木県日光市/桂川洋一)