◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 最終日(10日)◇東名CC(静岡)◇6592yd(パー72)

1年11カ月ぶりの“復活優勝”を遂げた渋野日向子は、コロナ禍でもがき苦しんできた。2020年と21年が統合された今シーズンの軌跡を振り返る。

落胆/2020年6月「アース・モンダミンカップ」

207日ぶりの実戦となったシーズン開幕戦では、初日にプロ人生初のルーリングミスで2罰打を受けた。2日目を「74」で終えて、1打足りずに予選落ち。「練習をたくさんしても、試合でできなきゃ意味がない」と悔しさをにじませた。

修行/8月〜10月

スコットランドと米国で計6試合をプレー。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ8月の「AIG女子オープン(全英女子) 」は、決勝に進めなかった。9月の「ANAインスプレーション」では「100点に近い」プレーで笑顔を見せる場面も。米国本土での4戦はすべて予選を突破した。

晩秋/11月〜12月

約4カ月ぶりの日本ツアー復帰戦「樋口久子 三菱電機レディス」では予選落ちを喫するも、初日にはホールインワンを達成。11月「大王製紙エリエールレディス」は最終日に「66」をマークし、2020年では最高の5位に食い込んだ。「正直これまでの(不調に悩んできた)状態から、よく今年ここまで来られたなという感じ」とし、続く国内最終戦「ツアー選手権リコーカップ」は3位。12月開催の「全米女子オープン」は3日目を終えて単独首位に立ち、4位で終えた。

新生/2021年開幕戦

42年ぶりの日本勢メジャー制覇を二人三脚で歩んできた青木翔コーチの指導から離れ、新シーズンをスタート。オフには大幅なスイング改造に着手し、男子プロの石川遼の助言を受け、4本のウェッジを投入した。

苦難/6月「全米女子プロ」

4月からの3カ月に及ぶ海外遠征中、6月「全米女子プロ」ではトラブルに見舞われた。3日目のスタート前にバッグを担いでいたキャディが新型コロナウイルスの検査で陽性と判定され、急きょ交代。パー3で4度の池ポチャをするなどしてプレーを終えると涙を流した。

再挑戦/7月

帰国した渋野は日本で3連戦を終えた後、歴代チャンピオンとして8月「AIG女子オープン」に再挑戦。初日11位と好発進を決めた末に34位で終えて「私の現状すべてを吐き出した大会」と総括した。

予兆/9月

日本ツアーに戻り、9月「住友生命Vitality 東海クラシック」で4位タイ。次戦「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で8位、「日本女子オープン」では5位と「優勝は考えられない」としながらも3戦続けてトップ10入りした。