ロリー・マキロイの「RBCカナディアンオープン」での優勝には、大会期間中にギア変更を行う珍しい場面があった。そこでは、彼のバッグでのポジションをかけた2本の3Wによるバトルが繰り広げられたのであった。

彼はテーラーメイドのSIM Ti 3Wで「RBCカナディアンオープン」をスタートするも、セントジョージでの週末は、新しいステルスの3Wに変更した。そしてこのステルスは、「全米オープン」のザ・カントリークラブでもバッグに留まると、彼はGolfWRX.comに教えてくれた。

5月の「ウェルズファーゴ選手権」以降、マキロイは初めてテーラーメイドの新しいステルス フェアウェイウッドを実戦投入すると、その後は毎週新旧のオプションを携える形で、昔の恋人と新しい方との間を行ったり来たりしていた。

「(カナダでは)SIMを使ったけど、先週はそんなにあのクラブでは打たなかった」とマキロイ。「正直、先週はそこまで3Wが必要ではなかった。ヤーデージの関係でね。SIMはどちらかというと、2Wみたいなものなんだ。スピン量が少なく、かなり飛ぶんだよ。あのクラブを使うと、300yd越えのキャリーになる。先週はあまり使用する機会がなかった。5Wかアイアンでかなり手前に刻むか、1Wで打つかのどちらかだったんだ。ただ、週によっては、メモリアルみたいに、ティショットで310yd打つのがちょうどいい時もある。そういう週にはSIMが向いているんだ。そして今週は先週と少し似ている。5Wでかなり手前に刻むか、1Wで打つかの2択だね。だから、あのクラブは必要ない」

おさらいしておくと、テーラーメイドのSIM Ti(チタニウム)フェアウェイウッドは2020年2月に一般発売されており、マキロイはそれ以来、この3Wを断続的に使い続けている。一方、テーラーメイド ステルス フェアウェイウッドは2022年1月の発売だ。

しかし、これは“新旧対決”のジレンマとはかけ離れた話というわけ。2011年の「全米オープン」王者であるマキロイは、この2本のオプションを異なる目的で使い分けており、それぞれ飛距離も異なるのである。コース設定と彼の攻めるプランにもとづいて、競技が始まるまでに、彼はこの2本のオプションから1本を選ぶ。

「ステルスのキャリーは285から290yd。少し弱めで、少しスピン量が多く、“インプレー”に収めるためのクラブみたいな感じだね」と、マキロイ。「SIMは少し強めで、若干スピン量が少なく、より遠くまで行ってくれる感じ。(ステルスの方が)少しだけ操作性が高い。スピン量が若干多いからコントロールしちゃすい。僕が打つと、SIMの3Wのスピン量は2600から2700回転くらい。ミニドライバーみたいだ」

テーラーメイドの担当者によると、マキロイの3Wは、両方ともヘッドにはロフト15度と記してあるものの、マキロイのSIM Ti 3Wの計測ロフト角は13度で、ステルスは13.75度となっている。

これまで主に3Wに焦点を当ててきたが、マキロイはステルスプラスの5Wを、フェアウェイウッドでは最も多用していると言った。

「ここではドライバーを使う機会が少しあるけれど、とにかくフェアウェイに置くことがかなり重要だと思う」と、マキロイはGolfWRXに述べた。「僕の5Wは、ティショットのキャリーが270〜275ydくらい。このコースの硬くて速いフェアウェイだと、ランを入れると290ydくらいになると思う。何度か3Wで打つこともあるだろうけれど、恐らく、ここでの何ホールかは、5Wの方が良いチョイスだと思う」

マキロイのSIM Tiとステルスの3Wは、スタメンの座をかけ、激しいバトルを繰り広げているが、その傍らでは、彼が「全米オープン」2勝目、そしてメジャー5勝目を目指すなか、ステルスプラスの5Wが黙々とハードワークをこなしているのである。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)