ピアスソン・クーディは先月、「全米大学選手権」とコーンフェリーツアーの2つのタイトルを獲得したことで、今夏、最大の若手有望株であることを証明した。

クーディは所属していたテキサス大学のチームを「全米大学選手権」制覇に導いた後、プロ転向した。「PGAツアー大学ランキング」でトップに君臨したことで獲得したコーンフェリーツアーのステータスでプロとしてのキャリアをスタートさせ、そのルートを最大限に生かした。出場わずか3試合ながら、6月の「リブ&ワークインメインオープン」で優勝するなど、2度のトップ5入りが大きく物を言い、すでにコーンフェリーツアーのポイントランキングで28位につけている。

プロに転向するにあたり、ティーンエージャーの頃から関係をスタートさせたテーラーメイドと用具契約を結んだ。クーディと彼のギアについて掘り下げるべく、GolfWRXは最近、テーラーメイドの選手開発部長であるライアン・レッサに話を聞いた。

レッサはクーディの使用するギアやそのテスティングについて、古典的スタイルと進歩的スタイルの掛け合わせであると表現した。彼は打ち出し角計測モニターに表示されるべき理想的な数字は把握しているものの、自身の打ちたい弾道や打ち出しウィンドウ(インパクトから特定の距離のボール位置)に、より同調しているのである。

「彼は何でも感覚で生み出せるという事実において、古典的なスタイルの持ち主であるといえるが、打つべき数値を把握している点では、十分進歩的である」とレッサは言う。「飛距離、そしてスピン量の検証のため、打ち出し計測モニターを多用する」のだという。

クーディはテキサス州で生まれ、ローンスターステート(テキサス州の愛称)で大学に行ったことから、彼とレッサはしばしば、風の強いオフシーズンのコンディションでフィッティングのセッションを行ってきた。そのため、彼らはボールの弾道を若干低くして、スピン量を減らすことに焦点を当てることが多かった。

「大学のシーズン中、我々は主にテキサスのコンディションに基づいて弾道を低くし、より操作することに重点を置いていた」とレッサ。さらにこう続けた。「彼は古典的な感じの低打ち出しかつ高スピン量の選手で、特にティショットでは色々な弾道を打ち分けている。彼はそういうウィンドウが好みなのだ。大学時代の彼のフィッティングには、そうした背景があった。我々が彼に会いに行くのは、いつもオフシーズンの真っただ中だったので、常に風が強かった。オースティンであろうが、ダラスであろうが、それは同じだった。オフシーズンに行う彼のフィッティングには常に課題があった。というのも、2月、3月、4月と進むと、コンディションが軽減され、ロフトに微調整が必要だった。ただ、突拍子もないことはなかった。常に、弾道がベースにあった」

これまでクーディは標準よりもロフトを1〜2度低くして使用することが多かったが、レッサは特に彼がプロに転向し、テキサス以外の場所でプレーする機会が大幅に増えたことから、最近はデフォルトのロフトでプレーする傾向にあるという。

「今、彼はコーンフェリー出場のために移動し、風のない場所へも行っている。おそらく、彼はデフォルトのロフトのままでプレーすることになると思う」とレッサ。「彼は通常よりも、若干フラットにクラブを使う。特にウェッジではそう」

クーディはテーラーメイドの複合アイアンセットを使用しており、ショートアイアン(7番〜PW)はテーラーメイド P7MBを、ロングアイアン(4番〜6番)はP7MCを使用している。レッサによると、クーディはブレード型のショートアイアンの操作性を好む一方で、ロングアイアンでは、若干弾道の高さを出しつつ、わずかながら寛容性の高い物を好むという。

ドライバーはテーラーメイド ステルス標準モデル9度のヘッドに、三菱ケミカル テンセイ プロホワイト1K(70 TX)シャフトを装着したクラブを使用している。

「ピアスソンは古典的であり、ティショットで色々な弾道を打ち分けるのを好む」とレッサ。「そのため、彼はこの(ステルス)ドライバーを使っている。彼にとってこのドライバーは、少し寛容性が高めで用途の幅が広く、必要に応じてスピン量を増やすこともできれば、フェースの上っ面でたたいてスピン量を減らし、大飛球を打つこともできる」

興味深いことに、新しいステルスドライバーへの移行は、少し変わったタイミングで行われた。クーディ(と彼の双子の兄弟のパーカー)は、2人とも秋に行われたテキサス大学の徒競走で腕を骨折したのである。回復プログラムの一環として、ピアスソンは3月までドライバーを打たなかった。ステルスドライバーを使ったレッサとの最初のフィッティングセッションでは、ピアスソンのスピード(ヘッドスピードとボール初速)は劇的に遅くなっていた。

「ケガから復帰した際、明らかに彼のスイングスピードは遅くなっており、ボール初速も当初は時速10〜15マイル(4.47m/s〜6.71m/s)ほど落ちていた」とレッサ。「彼は10月に腕を負傷した。ピアスソンは確か、3月になるまでドライバーを振らなかったはず。最初にステルスで打ったとき、通常170(76m/s)台後半に達する彼のボール初速は、165マイル(73.7m/s)ほどでした。当初、我々は少し(シャフトを)柔らか目にしなければならず、その後、徐々に硬くしていった。3月から作業を開始し、彼とともにその後の6週間をかけて、どんどん力強くなって行くなか、さらにハードなセッテイングにして行くのは楽しい作業だった。最終的に、彼の力が強くなったことで、我々はロフトを微調整し、今彼が心地よく振れるポジションに合わせるようにした」

これらに加え、ピアスソンは12月にボールをテーラーメイド TP5xに変更し、パターは35インチのテーラーメイド TPジュノを使用している。以前はアームロック式のパターを試してみたことはあったものの、標準的なパターでしっくり来ているという。

<ピアスソン・クーディ使用ギアの仕様一覧>

ドライバー: テーラーメイド ステルス(9度)

シャフト: 三菱ケミカル テンセイ プロホワイト1K(70 TX)

フェアウェイウッド: テーラーメイド ステルスプラス(3番15度、5番19度)

シャフト: 三菱ケミカル ディアマナ PD(80 TX)

アイアン: テーラーメイド P7MC(4〜6番)、テーラーメイド P7MB

シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューX100

ウェッジ: テーラーメイド MG3(50度、54度、58度)

シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューX100(50度)、トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューS400(54度、58度)

パター: テーラーメイド TPジュノ(35インチ)

ボール: テーラーメイド TP5x

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)