◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 初日(11日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)

プレーオフシリーズに辛くも滑り込んだリッキー・ファウラーが初戦で好スタートを切った。午前中のティオフで1イーグル5バーディ、2ボギーの「65」。5アンダーとして首位に3打差の8位で滑り出した。

フェデックスカップポイントランキング上位125人によるプレーオフ初戦。ファウラーはランク123位で迎えた前週の「ウィンダム選手権」で予選落ちしてポイントを稼げないままコースを去っていた。後続選手に抜かれてシーズンが終了する恐れのあった週末は自宅で練習。「自分にできることはないから、コースに出ていたんだ」とテレビ中継は見ることなく、家族らと吉報を待った。

ボーダーライン上、今年の125番目の男としてフィールド入りし、この日は「失うものは何もない」とコースに出た。3つスコアを伸ばして迎えた後半16番(パー5)、残り219ydを4Iで横風に乗せ、ピンそば1.5mにつけて2オンに成功。グリーン右奥の狭いエリアを恐れず、イーグルに繋げた。

かつて得意にしていたパッティングに悩まされ、今季は「たぶん5本」のパターを試合で使ったという。今週も開幕2日前の練習場で手に取った、スコッティキャメロンのニューモデルを調整していきなり投入。大胆なトライがまずは実を結んだ。

2009年からコンビを組んできたキャディのジョー・スコブロン氏と離別したばかり。「ジョーがいないから自分でやることが多かった。本当に素晴らしい関係を何年も続けられた。でも僕はもっと主体的になって、自分自身に負荷をかけなければいけない」と理由を説明した。今週は用具担当者にスポットでキャディバッグを預けている。「ただ、いまも彼(スコブロン)の声やアドバイスは僕の頭の中に響いている。そばでバッグは担いでいないけれど、彼はここにいるんだ」

今大会終了時点での上位70人が次週の第2戦「BMW選手権」(デラウェア州ウィルミントンCC)への出場権をつかむ。ファウラーはこの日の成績のままでは、ジャンプアップするとはいえ85位。次戦に進むためには、さらに上位で終える必要がある。「来週のためには良いプレーをしないといけないけれど、そんなことになれば“ビッグボーナス”」と無欲で残り3日を戦う。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)