◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 最終日(14日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)

首位と2打差の3位から出たウィル・ザラトリスが、5バーディ、1ボギー「66」で回り、通算15アンダーで並んだセップ・ストライカ(オーストリア)とのプレーオフに突入。3ホール目でダブルボギーが確実となったストライカに対し、ボギーで耐えたザラトリスが念願のツアー初優勝を飾った。

プレーオフ2ホール目までともにパーとして迎えた3ホール目(11番/パー3)、オナーのザラトリスのティショットはグリーン右に大きく広がる池に向かって飛び出したが、ボールは池の淵にある岩に当たって上に跳ね、岩と芝の間にとどまった。

一方、ストライカのティショットも池方向へ飛び出し、同じく岩に当たって跳ねたが、ボールは無念にも池の中に消えていった。

先にドロップエリアから放ったストライカの3打目はグリーン奥のバンカーへ。寄せきれなかった様子を見ながら自身のボールの状況を確認したザラトリスは、冷静にアンプレアブルを宣言。ドロップエリアからの3打目をグリーンに乗せ、2mのボギーパットを沈めて勝利をつかんだ。

「ボールが着地して何度かバウンドするのが見えて、観客の歓声が聞こえたとき、僕はかなりの幸運を得たことを知った。でも、クラブをボールに当てることができなかった。ドロップゾーンに戻り、それが功を奏したのは明らかだね」

前年大会は8位。今季は「マスターズ」で6位、「全米プロゴルフ選手権」では2位、「全米オープン」でも2位と、メジャーの大舞台で結果を残していた。「(初優勝は)時間の問題だったけど、明らかに今週は僕の週だった。今年は何度も優勝を逃したけど、ついにそれを成し遂げることができたのはとても意味のあること」と喜びを爆発させた。

前週の「ウィンダム選手権」では、長年キャディを務めていたライアン・ゴーブル氏と決別。今週から新キャディのジョエル・ストック氏にバッグを預けた。「月曜から水曜まで、できる限りコミュニケーションをとろうとしたけど、実際にやってみないとわからないものだね。きょうのジョエルは、よりスポーツ心理学に基づいていた。彼は最高だった」

大会中には、パッティングについてのアドバイスを受ける場面もあったという。「ジョエルに言われたのは、『流れを保て』ということ。この1週間、ずっとレコーダーに録音していた。彼はグリーン上でもグリーン外でもそう言っていたよ」。新たな“相棒”からの助言が初Vへと導いた。

この勝利によってフェデックスカップポイントランキングで首位に浮上したが、「僕は良い位置にいるけど、まだまだゴルフは続くんだ」と残り2戦を見据えて表情を引き締めた。